動画配信サービスが充実し、かなり便利になっています。
ほとんど全ての映画を網羅しているかの様に思えますが、やはりそうでもありません。
いつものように利用して、映画を見ていたら、ふっと思い出した映画がありました。
当時はまだDVDもブルーレイもなくて、レンタルビデオ屋さんでVHSビデオを借りて見たのですが、多感な頃でもあったせいか、こんなに切ない映画があるのか!って、話しに引き込まれ、ラストで泣いてしまったことを覚えています。
ジョン・ゴールズワージーの短編小説「林檎の樹」を原作にした「サマーストーリー」という、1988年に上映されたイギリスの映画なのですが、ストーリー自体は単純なものです。
ただ、イギリスの田舎がとてもきれいで、それだけで引き込まれてしまいました。
足の怪我をきっかけに、主人公フランクが村に滞在するのですが、そこに暮らす人たちにとって疎ましい存在として扱われます。
そこで可愛い女性、ミーガンに出会い惹かれ、足が治っても怪我を口実に滞在し続けて、愛を深めて行くのですが、突然現れた都会の青年との恋が、村には受け入れてもらえずに2人は駆け落ちの約束をします。
フランクは、都会の暮らしと上流社会の身分を捨てきれず、迎えに行くかどうか葛藤します。
都会にフランクを探しに来たミーガンに見つけられそうになると、とっさに隠れてしまったシーンが印象的でした。
結局上流階級のお嬢さんと結婚してしまうのですが、その後話は映画の冒頭に戻り、初老の男性になったフランクが思い出の地を再訪するシーンが描かれ、ラストを迎えます。
ここからは結末にかけてのネタバレになってしまうので、ご注意下さい。
文章にするとなんてことないお話しなんですが、フランクの葛藤や表情、演技。
ミーガンの美しさ、けなげさ。
村の人たちに牧歌的だけど閉鎖的な様子。
当時のイギリスでの身分階級の違い。
など、背景や映像の美しさ、どれを取っても必ず見て欲しい映画の1つです。
とにかく心理描写が素晴らしい!!
冒頭に書きましたが、また見てみようと思っていろいろ探したんです。
でも、動画配信サービスでは見つからず、DVDを買おうにもあり得ないくらい高い!
データじゃないレンタルを探してみようと思ったのですが、絶対家のどこかにあるはずなんです。

2008年に買ってるですよね。
10年以上も前に見たくなって、購入してるんです。でも、その頃の僕がめちゃめちゃ忙しくて、結局パッケージも開けずに見ないままにしてありました。
ずっと忘れていたそれを今こそ出番だと思い、探してみても見つからないんです。
欲しくなったときにはいなくなることってありますよね...
だって、今では廃盤でプレミアが付いてるのか、Amazonで見てみたら、あり得ない値段が付いていました。
絶対に探しだそう!
サウンドトラックがYoutubeにありました。
雰囲気だけでも楽しんでいただけると幸いです。