旅行

松尾芭蕉の旅に想いを馳せた松島遊覧と山寺の登山|牛タンも忘れずに

2020年12月7日

先日、広島県の厳島神社がある宮島に行った記事を御紹介しました。

「日本三景」のひとつに、広島の「宮島」が数えられますが、他には、京都の「天橋立」、宮城の「松島」があります。

「日本三景」って、江戸時代初期に全国を行脚した儒教学者の林春斎が記した「日本国事跡考」で紹介されたのが元になっています。

少し前に、宮城県仙台市の少し北にある、松島へ行ったときのことを振り返ってみました。

 

日本三景「松島」

松島とは、宮城県宮城郡松島町に面した場所に、大小260ほどの島々が浮かぶ、美しい景観が有名で、古くからたくさんの人々を魅了してきました。


松島にも名物がたくさんあって、牡蠣やカレーパン、牛タンと様々ですが、芭蕉のIppukuという、ずんだアイスがおいしかったです。

でも、今はもう売ってないかもしれません。

松尾芭蕉と門人曽良の詠んだ俳句がありました。

松尾芭蕉の句碑は、全国にあるようですが、結構な確率で出会うことができます。

以前御紹介した、敦賀でも会うことができました。

 

 

松の木と一緒に歓迎の看板が出迎えてくれました。

 

松島や ああ松島や 松島や

「松島や ああ松島や 松島や」という、風景のあまりの美しさに句を詠めなかったという松尾芭蕉の話が有名ですが、本当は違う人が詠んだみたいです。

それはともかく、松島は、奥の細道でも有名な目的地の1つです。

 

反対側には、江戸時代に伊達政宗公が復興したという、瑞巌寺があります。

正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」と言い、国宝にも指定されています。

海辺から眺めるだけでも、島の美しさの片鱗が目に飛び込んできました。

 

松島島巡り観光船

 

乗船券を買って、遊覧船に乗り込みます。

 

松島島めぐり観光船公式サイトより

時間に合わせて、色んなコースを選ぶことができます。

 

松島島めぐり観光船公式サイトより

たくさんのカモメが、そこら中にいました。

ちょっと目が恐い...

 

船に乗り込み、出発です。

 

出港すると、すぐに島々が表れました。

大小様々な形をしていて、景観地として古くから愛されている理由を感じることができます。

 

カモメ

カモメに食べさせてあげるお菓子も売っていたので、カモメがすぐ近くまで飛んできます。

 

相当慣れていて、カモメはエサがもらえるし、人間は楽しいし、いい関係ですね。

 

エサがもらえるのを、ちゃんと把握しています。

手が届きそうです。

 

島巡り

  

見事な島々の間を、遊覧船が距離を置いて抜けて行きます。

 

島の砂浜に人がいたので、船から下りれるのかなと思っていましたら...

 

橋で繋がっているですね。

この朱色の橋は、松島海岸と福浦島を結ぶ「福浦橋(ふくうらばし)」という橋で、別名「出会い橋」と呼ばれており、良縁のパワースポットでもあるそうです。

 

ぐるっと一周して、港に返って来ました。

 

松島の景観を見た後は、せっかくなのでお向かいの国宝瑞巌寺へ行きました。

 

松島青龍山瑞巌円福禅寺(瑞巌寺)

緑に溢れているため、夏でもひんやりとして、荘厳な雰囲気に包まれております。

 

進んでいくと、西隣に円通院へと繋がります。

仙台藩主二代忠宗の次男光宗の霊廟だそうです。

 

霊廟の中に祀られていました。

 

大変立派な石庭でした。

 

樹齢700年以上のおんこ。

歴史を感じさせます。

 

苔むした様子が、厳かな気持ちにあせて入れる寺院でした。

 

松島を出た後、少し足を伸ばして山形県の「山寺」まで、やって来ました。

 

宝珠山立石寺(山寺)

山寺は、正しくは宝珠山立石寺と言って、貞観2年(860年)に、清和天皇の勅願のよって慈覚大師が開いた天台宗のお山です。

階段を登って正面にある大きな建物が、国指定重要文化財の根本中堂です。

 

軽い気持ちで来てみたら、登山口とあります。

この山寺にも松尾芭蕉が訪問しています。

あまりにも有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだ地です。

 

最初から、結構な階段を登らなくてはなりません。

 

階段を上がると本堂が見えたので、お参りします。

 

根本中堂

賽銭箱の奥に布袋さんがいらっしゃいました。

 

その体を撫でてから、お願いをするとのことでしたので、なでさせていただきます。

皆さんが触るせいか、かなりツヤツヤしてました。

乗っている子ども達もかわいいですね。

 

閑さや岩にしみ入る蝉の声

松尾芭蕉の弟子河合曾良が銅像になって、座っています。

この俳句を知らない人っていないんじゃないでしょうか。

 

 

ここからは、てっぺんを目指して、登山をしていきます。

断崖に突き出すようお堂が立っている五大堂に向かいます。

山中随一の絶景が見られるそうです。

 

五大堂へ

ただの登山とは違って、見所が満載なので、疲れを忘れて登ることができました。

 

五大堂が見えて来ました。

ここまで、けっこう登っています。

 

昔は、厳しい修行をしていたんですね。

 

山寺観光協会公式サイトより

険しい山道にたくさんの建物が建てられています。

 

開山堂に到着しました。

五大堂へ入ります!

 

展望台のような作りから、見晴らしてみると!!

 

門前町を一望

下界を一望できる素晴らしい景色でした。

この景色を見るだけでも、登ってくる価値がありますね。

門前町が遥か遠く小さく見えます。

東北を代表するこの古刹は、芭蕉とのゆかりが深いだけでなく、現在も人々の信仰を集めています。

 

少しだけ天童

通りすがりに、少しだけ天童市へ寄りました。

 

噂は聞いていましたが、本当に将棋の町なんですね。

道路で詰め将棋もできます。

 

 

湯のゆるさとでもあるそうです。

 

将棋の雰囲気に少しだけ、触れさせていただきました。

 

牛タン

山寺を後にして、仙台市内で牛タンを食べました。

やはり、地元の名物は、地元で食べないとね。

 

まとめ

宮城県と山形県を本の一部だけ、巡った旅は、たいへん目も舌も楽しむことができるものでした。

宮城県松島。山形県山寺。そして、少しだけ天童。

マイナーな場所ばかり旅していますが、今回の様にメジャー所は、やはり人が訪れる理由がありますね。

お近くに寄った際には、是非行ってみて下さいね~

絶景に心を奪われると、気持ちがリセットし、日常も頑張れそうですね。

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