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かっぱに会いたい|妖怪の里「遠野物語」の舞台を巡る 

 岩手県遠野市に8年ほど前に訪れたことがあって、民俗学の父と呼ばれている柳田國男さんが遠野地方に語り継がれる逸話や昔話を集めて記録した「遠野物語」を読んだことがあります。座敷童子や河童、姥捨山(うばすてやま)伝説など、聞き慣れた妖怪などの話から、「オシラサマ」と呼ばれる養蚕や馬の神様の話など、遠くシルクロードに端を発する物語も含まれています。

 と言っても出来事を羅列してあるだけの様な起承転結に乏しい感じがして、読みにくく感じてしまって水木しげるさんのマンガに逃げてしまいました。例えば「ある男が遠野に来ておいしいものを食べたことがあった」なんて事実を数行かいて終わる話もあり、ちょっともどかしくも感じます。

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 今更ながら少し調べてみると、「民間伝承に焦点を当て、奇をてらうような改変はなく、聞いたままの話を編纂したこと、それでいながら文学的な独特の文体であることが高く評価されている。日本民俗学の発展に大きく貢献した」

 とのことで、なるほど僕の理解力不足がいけなかったらしい。ちょっと再チャレンジしたい気持ちになりました。確かに淡々と朴訥にあった出来事を記してあった記憶があります。きっと今でも語り継がれている昔話なんかは、こういった伝承から読みやすくされて残っているのかもしれません。

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↑ ちなみに「遠野物語」自体は無料で読むことができます。著作権の期限は、著作者の死後70年までなので、公開していただいているようです。そう思うと結構前に書かれたものですね。

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↑ こちらはアレンジして読みやすくなっています。こちらの方がおもしろいかも。

 妖怪の伝承は、全国各地に残っていて観光スポットになっている所も多いですね。鳥取県境港市の「水木しげるロード」は、その地に伝わる妖怪伝承ではありませんが、正にその典型例かもしれません。

 遠野物語には、たくさんの妖怪や神様が登場するのですが、僕にとってその中でもカッパが一番印象深く、逸話から愛らしさも感じます。遠野市で一泊したのですが、その時飲みに行ってお話ししたBARのお母さんからも「かっぱ渕」をイチ押しされたので、翌日行ってみることにしました。

 ちなみにこの日生まれて初めて新鮮なホヤを食べたのですが、磯の薫りを丸ごと食べている感覚とねっとりした食感でめちゃめちゃ美味しかったです。愛知県にいると中々食べられません。その後瓶詰めのホヤの塩辛を買ってみましたが、これはこれで大変おいしかったのですが、ちょっと現地でいただいたものとは別物でした。

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↑ 別ものでしたが、かなり美味い!

ホヤってこんなやつ。見た目がちょっとね。

  早速、朝一から遠野の中心地を出て「かっぱ渕」を目指します。

遠野駅を出ます。かっぱ渕周辺には駅がないので、車で行くしかありません。

 不思議とかっぱは全国各地にいまして、個人的には遠野のかっぱが一番有名なんじゃないかと思ってたんですが、遠野のかっぱの色が赤いとは知りませんでした。

遠野駅にいたかっぱ達

 かっぱ渕に到着しました。

きれいな所でした。
こういった伝承を残す地域の力が大切ですね。
この渕に表れて、人を襲ったのでしょうか。
元はちゃんと赤かったのでしょう。

いました!かっぱ!顔がやっぱり赤いですが、色が落ちてしまっていますね。

思い出をノートに残せるようです。

 かっぱのイラストがかわいいです。少し寂しいところでしたが、渕は結構な清流でその情景の中に思いを馳せると、盆地という閉鎖的な地域で民話が生まれて来た背景が何となく分かり楽しくもあります。

 一番の目的地であるかっぱ渕を堪能した後は、遠野のあちこちをまわりました。やっぱり柳田國男さんを中心に遠野市は街をあげてPRしている印象でした。

市街地はちょっと小さめですね。

 遠野の語り部が昔話を語っていただけると楽しみにやって来たのですが、残念ながらお休みでした。語り部は受け継がれて行くようで、遠野物語の元々の由来も柳田國男が遠野の佐々木喜善という方より口伝で残された民話をまとめたものらしいです。

人里離れた場所にありました。

 次に卯子酉様へやって来ました。ここも遠野物語に出てくるのですが、左手だけで赤い布を結ぶことができたら、恋が成就するそうです。

幻想的ですね。

 この卯子酉様どこかで見たことがあるなぁと思って、考えてみたら「真かまいたちの夜 11人目の訪問者」ってゲームに登場してました!印象的なシーンだったので覚えていました。もう古いゲームになってしまいました。

このシーンを覚えていました。
ゲームのワンシーン。なんか迫力ありますね。
うん、実際もゲームと同じ光景でした。

 次に行ってみたのは、曲り家と呼ばれている屋敷です。

かなり古いですね。

 とても古い建物ですが、今でも住んでいる方がいて一般に開放されてました。映画「遠野物語」の紹介もされていて、柳田國男さんのとは内容が違うようですが、ちょっと見てみたくなりました。

 映画のワンシーンです。座敷わらしも有名ですね。柳田國男さんは最初座敷わらしを妖怪とはせず、神様の一種としてとらえている所がより存在に畏敬の念を抱かせます。ちょっと怖いですね。この写真。

 遠野は何故か「じんぎすかん」が名物でした。北海道をイメージしてしまいますが、お店の数が多かったです。

遠野名物!

 ジンギスカンが広まった理由として、羊の肉は羊毛のオマケで出る廃羊肉で、時間が経つとすぐ臭みが出るので、昔は牧羊地周辺でしかジンギスカンを食べる文化が無かったらしいです。その牧羊地があった場所が、北海道・岩手の遠野市・兵庫の神戸・山形の蔵王くらいだったそうです。

 でも話を聞いたら、今はよそから肉を仕入れていて、遠野には羊はいないらしいです。聞いた話ですから信憑性に責任は持ちませんが...

札幌のジンギスカンにも引けを取りません。

 写真はまだ焼ける前ですが、このお店のラムがめちゃめちゃ美味しい!柔らかい上に特有の羊臭さがない。でも食べ終わると少しだけ羊のいい臭みが鼻から抜けて、ジンギスカンを食べていることを肉一枚一枚が感じさせてくれました。タレがまた絶妙なんですよ。タレだけをかけて御飯食べれそうでした。

 遠方から出かけるには少し便が悪いかもしれませんが、見所たっぷりの遠野でした。今はまだ出かけれませんが、終息した暁には皆さんも是非かっぱを捕まえに行ってみて下さい。

 遠野市観光協会も粋ですね。こういうの好きです。

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