腕時計タイプのGPSゴルフナビもたくさんあって、グリーンまでの距離を教えてくれるものは珍しくありません。
ガーミン(Garmin)の「Approach」シリーズは、「オートショット」機能を搭載していて、GPSを利用し、ショットの位置を自動で記録してくれます。
後からラウンド中に、どこへどう打ったかを確認することができるので、振り返って反省することができます。
ガーミンとは?
ガーミン(Garmin)社は、1989年にアメリカで創業した企業で、ゴルフウォッチばかりでなく、GPS製品に力を入れており、航空、海洋、自動車、アウトドア、およびフィットネス市場におけるトップブランドとして知られています。
その中でも「Approach」シリーズは、日本国内ほとんどのゴルフ場を網羅しているのでゴルフを快適に楽しむことに特化しています。
ガーミンアプローチもいくつか種類があるのですが、使いやすさやとお値段からすると性能も考えて、求めやすさでは、「S40」が一番選択しやすいかと思います。
ガーミンは、種類も豊富です。
ガーミンS40の機能
ライフスタイルデザイン
ガーミンS40は、43gとかなり軽量です。
ゴルフ以外のライフスタイルシーンでも活躍します。
屋外での使用を想定して設計された半透過型液晶は、ゴルフだけにとどまらず、あらゆるシーンにおいて、抜群の視認性を発揮してくれので、かなり見やすいです。
バンドの交換もワンタッチで可能になっています。
機能的に充実したS62と迷うところですが、S40の方がコンパクトで軽いので、装着感をあまり感じさせません。
どちらを選ぶかは、好みによりますが、コスパ面を重視するとS40に軍配が上がります。
ガーミンオートショット対応
ショットの位置や、使用クラブの番手を自動で記録します。
ラウンド後にデータを専用アプリ「Garmin Golf」にアップロードすることで、ショットの振り返りを行うことができます。
ヤーデージ計測/グリーンビュー
ヤーデージ計測は、シンプルで見やすくなっています。
ウォッチの画面を見れば、グリーン手前、中心、奥それぞれまでのヤーデージも一目で分かります。
鮮明なグラフィックによるグリーンビュー機能で、グリーンの形状もすぐに把握でき、ワンタッチでピン位置も変更可能です。
レイアップ/ハザード/ドッグレッグ情報
ハザードや、ドッグレッグポイントまでの距離を表示します。
スマートウォッチ機能
Approach S40を互換性のあるスマートフォンとペアリングすれば、電話の着信やメールの受信、その他の通知をウォッチに表示可能です。
S62が一番高性能ですが、ラウンド中だけ使用する方は、S40で充分です。
上位機種としてS62には、S40にない以下の機能があります。
ガーミンS40にない機能
ウォッチフェイスをカスタマイズ
S60やS62と違って、Connect IQストアからカスタムウォッチの文字盤、アプリ、ウィジェットをダウンロードし、デザインをカスタマイズすることができません。
あらかじめ用意されているパターンしか使用できないので、日常もS40を使う人には、少し物足りないかもしれません。
バーチャルキャディ
S60やS62では、プレーの傾向を把握し、風速や風向きを考慮しながら、推奨のクラブや打つべき距離を表示してくれます。
※過去5ラウンド以上のラウンドデータを記録した、Golfアプリとのペアリングが必要です。
PLAYSLIKE DISTANCE(高低差情報)
S40では、コースの高低差を考慮した推奨距離は、表示してくれません。S60やS62は、高低差情報からワンタッチで高低差を加味しない、水平距離に変更も可能です。
この機能は、S40にも欲しい機能ですね。
ピンポインター
ピンの方向を表示してくれるので、ブラインドショットでも安心してピン方向を狙うことができます。
この機能は、なかなか利用する機会が少ないかと思います。
GARMIN PAY対応
S40では、GARMIN PAYに対応していません。
S62からは、SUICAも使えるようになりました。
マルチスポーツ対応
S40は、ゴルフに特化しており、ランニングやサイクリング、水泳など各アクティビティの計測には、対応していません。
光学式心拍計
S40では、光学式心拍計が使えません。
また、消費カロリーや睡眠の情報など、他の機種でできる健康をサポート機能もなく、ランニング時の心拍計測にも対応していません。
ゴルフに特化したS40
と、機能が限定的なS40ですが、ゴルフウォッチとして欲しいのは、「高低差情報」くらいです。
おそらく、ガーミンのゴルフウォッチを欲しい方は、日頃は別の時計を使う方だと思いますので、かえって余分な機能もなく、コンパクトなS40の方が、必要充分な機能と言えます。
「Approach S40」は、発売されてから、もう随分経つものの、未だに大人気商品のままで、僕の周りにも使っている人がけっこういます。
ゴルフ場での使い勝手は、スタート前にボタンを押すだけ。
後は勝手に、そこがどのコースかGPSで探してくれます。
ゴルフウォッチとして当たり前の機能である、グリーンまでの距離や形状の把握はもちろん、ハザードやドッグレッグポイントまでの距離も表示してくれます。
バンカーの入り口出口までの距離を表示しています。
ガーミンオートショット
大変便利なガーミンですが、シリーズで一番便利で楽しい機能は、「ガーミンオートショット」です。
ショットの位置を自動で記録してくれます。
ラウンド後にスマホのアプリ「Garmin Golf」を見ることで、ショットの振り返りを行うことができます。
この機能が楽しくて、いかに自分がダメだったかを、後から思い知らされることになるんです。
ゴルフ後の飲み会も楽しくなります。
スコアも自動的に付けてくれ、アプリに残ります。
打った位置を自動で記録!
セカンドでダフってますね...
グリーンで4パットしてますね...
デザイン面もいい「S40」ですが、この機能に惹かれ、購入してしまいました。
ただ、使っていてちょっと不便だなぁと感じた点もあります。
打つ度にどのクラブで打ったか聞かれるので、入力がめんどくさいのとショットのショックが少ないからか、パットの回数までは記録してくれません。
しかし、ガーミンには、その不便さをカバーする機器もあります。
全てのショットを記録する「クラブトラッキングセンサー」
(別売り)
クラブの種類やパット数を手動で入力するのですが、プレー中はちょっと煩わしいですね。
ガーミンの周辺機器に「トラッキングセンサー」なんてものがあるのです。
トラッキングセンサーは、おおよそ以下の機能を有しています。
- ラウンド中、全てのショット位置、飛距離、使用クラブの番手を記録。
- アプリ上でラウンドデータを確認可能。
- チップやパットの各ショットも記録可能。
- Strokes Gained、パーオン率、フェアウェイキープ率をの分析。
- ゴルフ対応のGarminウォッチで使用可。
- クラブのグリップエンドにねじ込むだけの簡単取付。
- ショットの動作に応じてセンサーが起動、ショットごとの操作は一切不要。
なかなかの素晴らしさ!
現品はこんな感じです。
この独楽みたいなセンサーをグリップエンドの穴に取り付けます。
3個パックと14個パックの2種類ありますが、やっぱり14個欲しいですね。
グリップが長くなったように感じてしまい、違和感を覚えますが、すぐに慣れてしまいます。
本当に優れもので、チップやパットの各ショットもすべて記録する上に、スマホのアプリで計測したデータを分析してくれるのです。
ちょっとお見せするのが恥ずかしいのですが、以下は僕のデータです。
こんな感じにデータを残してくれます。
ちょっと余計な御世話かと思うのは、自分の腕が足りないせいですね。
ゴルフの見える化
繰り返しになっていまいますが、ラウンドにおけるショット位置、飛距離、使用クラブの番手を、記録してアプリ上に残してくれるので、後から見返すことができます。
データを記録することにより、「ゴルフの見える化」ができるのです。
スコア管理だけでなく、どのショットがスコアに貢献しているのかを示す、「Strokes Gained」や「ショット毎の左右へのばらつき」、「1~3パット以上の比率」といった詳細データも表示されます。
これらの「スタッツ」分析・解析を活用して、先入観や思い込みといったメンタル要素を排除でき、客観的に自身の弱点を明確化することができます。
ちょっと僕にはまだ使いこなせておりませんが、上級者なら活用できそうですね。
ラウンド中もラウンド後も楽しいガーミン「S40」。
最新の「S62」も魅力的ですが、他にスマートウォッチを持っていて、ゴルフに特化するならば、S40は大変オススメです。
ゴルフへの取り組み方も熱心になりますし、スコアもアップするかもしれません。
これからゴルフを始める人も、現在楽しんでいる方も、是非ご活用下さい!
でも、最上級モデルの「S62」もいいですね。
高低差が分かったり、コース全体のマップが一目で確認できるのは、やはり大きな違いです。
ガーミンには、他にもGPSナビとレーダー飛距離分析機が融合した、「G80」や、レーザーで距離を計りながら、GPSも使える「Z82」があります。
ナビ機能が全て詰まっていて、練習でも使いたい方には「G80」
実測して、正確な距離を博したい方には「Z82」
こちらも大変オススメです。
用途に応じて、使い分けたいですね。
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