ゴルフに行くと、グリーンオンした後に、次は必ず入るだろう距離まで、カップにボールが近づくと、「OK」をもらえることがあります。
コンペの案内を見ても、「競技方法:パターワングリップOK」とあるのは、珍しくありません。
では、どういう場面で「OK」を使えばいいのでしょうか?
OKパットはプレーファーストの為
ゴルフで守るべきマナーの1つとして、「プレーファースト」があります。
スピーディーにプレーすることが、大切にされていて、ハーフを2時間15分以内でプレーするように、お願いしているコースも多く見られます。
ゴルフの規則には、スロープレーの対する罰則も定められています。
ゴルフ規則5
ラウンドとホールをプレーする 5.6a
プレーの不当の遅延プレーヤーは、ホールのプレー中、またはホールとホールの間のいずれでもプレーを不当に遅らせてはならない。
プレーヤーは次のような特定の理由のために、少しの遅れが認められる場合がある
- プレーヤーがレフェリーまたは委員会に援助を求めている場合。
- プレーヤーが怪我をしたり、病気になった場合。または、
- 別の正当な理由がある場合。
規則5.6aの違反の罰
- 最初の違反:1罰打。
- 2回目の違反:一般の罰。
- 3回目の違反:失格。
OKパットは、ゴルフ競技の公式ルールではありませんが、コンペやラウンドなどで、時間短縮の為にこのルールを利用することは珍しくありません。
同伴者に「OKです」と言ってもらえたら、スコアに1打加算して、カップインしたことにできます。
OKを出すタイミング
競技では「OK」を使うことはありません。
コンペのルールで、「ワングリップOK」としていれば、だいたい25㎝以内の場合、「OK」で問題ありません。
とは言え、厳密に距離を計る訳でもないので、その時の雰囲気にもよります。
ワングリップと定められていても、「OK」に明確な基準はありません。
友人同士でプレーをしている場合や、仕事上の関係でプレーをしている場合で、「OK」の出し方に違いが出てきます。
その人なら入る場合
パットにも腕前があるので、25㎝の距離を入れる人と外す人がいます。
安定感のある上級者に、わざわざ打ってもらうまでもない場合には、「OK」を出さない方が、かえって失礼かもしれません。
そういう方は、「OK」出す前に、お先にって、先に打ってしまうかもしれませんけどね。
上りの場合と下りの場合
一般的に上りのパットの方が、下りのパットよりも、曲がりにくくて簡単です。
その為、上りの短いパットは、その人も絶対入ると思っているはずなので、「OK」を出しやすいです。
反面、触るだけで、どんどんと転がってしまいそうな下りの場合には、難易度が高いので、「OK」を出せないこともあります。
ラインが難しい場合
傾斜や芝目がきついグリーンでは、カップ直前に切れたりすることがあります。
そんなグリーンで横から打つのは、上級者と言えども難易度は高めです。
誰が見ても難しいな、と思える場合には、ちゃんと打ってもらいましょう。
プレーの雰囲気
その人の調子や、その組の流れも「OK」の出しやすさに、影響します。
スムーズな進行で、みんなの調子がよく、全体的にスコアがいい場合は、リズムを壊してくないので、積極的に「OK」を出していくと、ムードも高まります。
逆に、短いパットを外してしまい、打つ前よりも遠くなるのを、繰り返してしまった場合などにも「OK」を出してあげたほうが、雰囲気が悪くなりません。
厳密なスコアも大切ですが、プレーの雰囲気も重視した方が、楽しいゴルフになり得ます。
時と場合に応じて、出すようにしましょう。
OKの上手なもらい方
当たり前ですが「OK」は、欲しがるものではありません。
「OKだよ」って、言ってもらう為には、言ってもらえるように、パターが上手になるか、絶対入る距離に付けなければなりません。
でも、ちょっと心配な距離を残した場合に、「OK」が欲しくなるのも人情です。
では、どうすれば「OK」がもらえるのでしょうか?
決して推奨しない「OK」のもらい方を御紹介します。
悪用禁止です。
スロープレーにご注意を。
茫然自失となる
大切な一打を外した場合に、天を仰いでみましょう。
しばらくの間、動かずにいれば、きっと「OK」が出てきます。
外した瞬間「あ...」って声が漏れるのも効果的です。
ボールにゆっくり近づく
「OK」と言ってもらえるまで、時間をかけてボールに近づいてみてください。
雰囲気を察して、「OK」がもられるかもしれません。
同伴者を見る
カップを外した瞬間に、同伴者の目を見て下さい。
そして、じっと見つめて下さい。
きっと「OK」がもらえます。
自分のキャラクターに応じて、「外した瞬間に見る」と「外して凹んでゆっくり見る」を使い分けて下さい。
前者は「OK」を強いることができ、後者は「OK」を誘うことができるのです。
自分で言う
最大のマナー違反です。
同伴者にどう思われるか、分かったものではありません。
あなたの品性に関わります。
でも、効果は絶大です。
みんながあきれて、「OK」を了承してくれることでしょう。
OKパットの弊害
入ったことにできるので、無駄にスコアを増やさない「OK」ですが、欲しがるデメリットは大です。
OKパットばかりもらっていると、短い距離のパットが上達しません。
いくら、自宅で練習してきても、本番のグリーンで再現できなくては、意味がありません。
短い距離とは言え、あの緊張感と雰囲気の中で、しっかり入れるのは、簡単ではないのです。
小さい振り幅が、逆に難しかったり、緊張から握りすぎたり、緩んだりもします。
そういった、せっかく経験を積めるチャンスを自分から放棄していては、上達するものもしないかもしれません。
「OK」もらっても、しっかり打つ。
その繰り返しが、場慣れや落ち着きに繋がりますよね。
まとめ
エンジョイゴルフや、ガチゴルフで、「OK」の扱いは異なります。
前の組から離れている、詰まっている。
そういった状況に応じて「OK」を出したり、もらったりしましょう。
本来は、プレーファーストの為に設けられた「OKパット」ですが、入れなくてはというプレッシャーがなくなると、ちゃんと入れることができます。
折角の「OK」、ボールをすぐに拾わずに、パター練習に活用してみて下さい。
「OK」がない時にも、きっと入ってくれますよ。
パットの時に、こんなマーカーもあります。
心の安定によかったらどうぞ!
ルール違反ですけどね(^_^;
上達するために
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