今はSNSからブログやNote、Youtubeと個人が情報発信できるツールがたくさんあります。
用途も趣味からコミュニケーションやビジネスまで、様々なことに利用でき、大変便利な時代だと思います。
インターネットが普及する前には、個人が情報を発信しようと思ったら、コストも労力も大きくて、手軽に利用できませんでした。
それが、今では手軽に自己の作品を発表できるツールがあり、思いつきで世に出せたりもできるくらいです。
歴史的な遠隔を考えると、昔は出版社なんてものもないので、自費出版ばかりだったのでしょう。
私財を投じて、半ば博打のように、出版した方も少なくないと思います。
そういった自分の情報も、コストを全く掛けずに発信することができるようになりました。
電子書籍もその最たるものです。
驚くほど簡単で、一度出版するとコツも分かります。
今回、ブログで書き溜めた原稿を出版してみました。
電子書籍を出版するまでの経緯を御紹介致します。
Kindle ダイレクト・パブリッシング
Amazon の「Kindle ダイレクト・パブリッシング」が登場してから、誰でも簡単に電子書籍を出版することができるようになりました。
Amazonの商品欄に、自分の作品が並ぶと、ちょっと驚いてしまいます。
読む側にとっても、PCやスマートフォン、タブレットで閲覧用アプリを用いたり、電子書籍リーダーなどで閲覧できるので、本当にお手軽です。
自分でブログを書いている人にとっては、書き溜めた自分の記事をまとめるだけで、一冊の本になるので、本当に便利な時代になったものです。
その流れを簡単にまとめると、こんな感じです。
①Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)へ登録
②自分のブログを転記してまとめる
③タイトルや目次を整える
④表紙画像を作成
⑤出版をクリック
たったこれだけ。
KDP登録の流れ
登録の流れも丁寧に説明されています。
所要時間としては、自分の記事をまとめる時間が、一番かかると思います。
見直していると、どうしても加筆修正したくなってしまいます。
原稿作成はWordで簡単に
アップする原稿は、Word以外にも、以下のファイルで作成することができますので、自分に合った形式を選択して下さい。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- Mobi および EPUB
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
- Adobe PDF (PDF)
とは言え、一般的にWordが馴染み深いと思いますので、一番簡単だと思います。
Wordの設定ですが、少し戸惑うかもしれませんが、最初に設定してしまえば、後はその書式を使い回すことができるので、一回だけです。
Wordの設定
KDPのサイトから引用し、まとめさせていただきました。
段落のインデントおよび行間隔を設定
見た目の一貫性を確保しするために「標準」スタイルを変更します。設定した書式設定が自動的に適用されるます。
- 「ホーム」タブで、「標準」スタイルを右クリックし、「変更」を選択
- 「書式」リスト (ダイアログ ボックスの一番下にあるドロップダウン) をクリックし「段落」を選択
- 「インデント」の「最初の行」で「字下げ」を選択し、「1 字」に設定
- 「間隔」で、「段落前」および「段落後」を「0 行」に設定し、「行間」を「1 行」に設定
- 「OK」をクリック
章タイトルを書式設定
章タイトルに「見出し 1」を適用します。
目次作成に便利です。
- 第 1 章のタイトルの横にカーソルを置く
- 「ホーム」タブで「見出し 1」をクリック
- 文字揃えを「中央揃え」に設定
- 各章のタイトルで繰り返す
目次の作成
章のスタイルを適用
- 第 1 章のタイトルをハイライト
- 「ホーム」タブに移動
- 「スタイル」セクションで「見出し 1」をクリック
- すべての章のタイトルで対して繰り返す
目次を挿入する
- 目次を挿入する場所をクリック
- 「参考資料」タブに移の「目次」をクリック
- 「自動作成の目次 1」を選択
- 「目次」をクリックし、「ユーザー設定の目次」を選択
- 「ページ番号を表示する」チェックボックスをオフ
- 「アウトライン レベル」を「1」に設定し「OK」をクリック
- 目次を置き換えるかどうかを尋ねられたら「OK」をクリック
ブックマークの追加
- 目次のタイトルである「内容」をハイライト
- 「挿入」タブに移動
- 「リンク」セクションで「ブックマーク」をクリック
- 「ブックマーク名」ボックスに「toc」と入力して「追加」をクリック
- 目次の後に改ページを挿入
前付および後付を追加
電子書籍には、本のタイトルと著者名が記載されたタイトル ページが必要です。
前付には以下の項目が含まれます。
- タイトル
- 献辞ページ
- 著作権。著作権ページを追加する場合は、以下のテンプレートを使用してください。
Copyright © 2018 著者名
All rights reserved.
後付には以下の項目を含めることができます。
- 「著者について」ページ
- 作品一覧。
画像を挿入し書式設定
Word で画像を挿入する方法
- 画像を挿入する場所をクリック
- 「挿入」タブに移動
- 「図」グループで「画像」をクリック
- 挿入する画像ファイルを探す
- 「挿入」をクリック
ページ区切りを追加
改ページを追加すると、テキストにページ区切りを挿入したい場所が表示されるようになります。
- ページを終了したい位置にカーソルを置く
- 「挿入」タブに移動
- 「ページ区切り」をクリック
以上が、おおまかなワードの設定です。
他にハイパーリンクを挿入したり、脚注を追加すると、親切で、読みやすくなります。
表紙作成はCanvaで
表紙画像の作成も「Canva」を使えば、あっという間にできてしまいます。
作成方法を見なくても、直感的に操作することができます。
無料の素材もたくさんあって、専用ソフトを購入するまでもありません。
表紙って検索するだけで、素材が出てきます。
その他にもたくさんあるので、自分の作品にあったデザインを選んで、中身を変えるだけです。
文字のフォントも種類が豊富です。
有料のPro版もありますが、無料版で充分過ぎるほど使えます。
KDPにアップ
KDPへの登録が終わっていれば、原稿に情報を付け加えてアップするだけです。
ログインして、電子書籍の+をクリックして進みます。
必要情報の入力
後は、その画面の指示に従って、必要事項を入力していきます。
原稿と表紙画像をアップします。
すると最後に価格設定のページになります。
価格設定
価格設定には悩みますが、本の内容に合わせて設定しましょう。
文字数に応じて値段を付けると、1つの基準になるかもしれません。
ロイヤリティは「35%」「70%」のどちらかを選択しなければなりません。
70%のロイヤリティを受け取るには、KDPセレクトへ登録が必要です。
KDPセレクトとは、電子書籍をより多くのKindleユーザーに認知してもらい、販売促進につなげるためのサービスです。
KDPセレクトに登録していると、電子書籍を購入してもらえなくても、閲覧してもらうだけで、収益が発生します。
1KENP(ページ)あたり、約0.5円ほどの収入です。
前回出版した時には、1万字弱で100円台にしました。
今回は、4万字を超えているので、自分としては強気の500円台での販売です。
台というのは、ドルで価格を設定するので、端数が出てしまうからです。
Amazonメール
価格設定に必要情報を入力したら、後は出版をクリックするだけです。
クリックしてから、1日~2日経過すると、Amazonからメールが来て、出版されたことが分かります。
Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。
お客様の本『遺言書の作り方 作成方法からその文例まで』が Kindle ストアで購入可能になり*、KDP セレクトに登録されました。本を再出版した場合は、48 時間以内に変更が反映されます
KDP セレクトには数多くの利点があります。KDP のロイヤリティに加えて、Kindle Unlimited と Kindle オーナー ライブラリーで読者がお客様の本を初めて読んだページ数に基づいて、KDP セレクト グローバル基金から毎月分配金が支払われます。また、Amazon.com または Amazon.co.uk で実施できる期間限定割引キャンペーンのKindle Countdown Deals や、本の無料キャンペーンといった本の販促ツールも使用できます。
以下に、本の販促や宣伝に役立つ情報をご紹介します。
- Amazon の販促プログラムと、本の販売数を伸ばすヒントについては、KDP ヘルプをご覧ください。
- 「著者セントラル」の著者ページでは、著者と作品に関する最新情報を読者に提供することができます。出版した本を著者ページに掲載し、あなたの作品をアピールしましょう。
今後とも KDP をよろしくお願いいたします。
Kindle ダイレクト・パブリッシング チーム
今回の出版は、半年ぶりくらいにやってみたのですが、記事をまとめる時間以外は、表紙作成も含めて、1時間かかってないと思います。
タイトルの重要性
自分の本が出版されてから、Amazonで検索してみました。
本のタイトルのままだと、流石に出てくると思うので、少しずらして検索しています。
すると、出版したばかりだからかもしれませんが、196件にヒットして、一番上位に表示していただけました。
ありがたいことです。
読者が検索するワードに応じて検索されますので、本のタイトルがかなり重要なことが分かります。
ブログと同じで、その分野でのキーワードを盛り込むと、目に付きやすくなります。
もちろん、アイキャッチとして表紙の画像と紹介文も、大切にしたい要素です。
まとめ
ブログを書いている人は、試しにKDPで出版してみて下さい。
自分で本を出版しよう!と思って原稿を書くのって、モチベーションの維持が大変だと思います。
その点、ブログなら継続して書き続けることが容易なので、続けている内に原稿が溜まって来ます。
ブログの内容が、出版向けに書いていないかもしれませんが、自分のブログから、同じテーマの内容を抜き出していくと、まとまった文章にすることができます。
何もない所から創作するのは、かなり生みの苦しみがありますが、ブログという土台がある方には、是非チャレンジして欲しいと思います。
自分のブログで商品が売れた時も嬉しいですが、自分の文章が売れると、また違った喜びを感じることができます。
Kindle出版には、メリットしかありませんよ。
原稿さえあれば、出版の代行もしてもらえます。
このサービスもオススメです(^^)