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心静かに猫と戯れる越前地方のお城やお寺を巡る旅|大野城~御誕生寺

2020年11月20日

特にお城好きではないと思っているのですが、旅行先にお城があると、つい寄ってしまいます。

兵庫県朝来市の「竹田城跡」が、雲海に浮かんでいるような姿で、日本のマチュピチュとして有名です。

公式サイトより

 

気になって調べてみると、他にも日本の天空の城と呼ばれるお城がいくつかあるようです。

そんなお城なら、是非見てみたいと思ったのですが、愛知県から兵庫県はちょっと気軽に行ける距離ではないので、付近で探してみました。

すると、ちょっと足を伸ばすのですが、越前大野城も天空の城と呼ばれていましたので、少し前に行ってきました。

 

天空の城「越前大野城」

公式サイトより

 

愛知県から車で2時間くらい走ると、越前大野市に到着しました。

大野地方は古くから、越前・美濃両国を結ぶ交通の要所として栄えていて、今もなお当時の情緒を残していました。

 

 

越前大野城は、亀山公園にあり、ちょっと登らなくてはいけません。

 

門をくぐって、お城を目指します。

 

気楽に行けるのですが、時間は結構かかります。

 

自動販売機にも天空の城とうたってありました。

でも、早朝出ないと、こんな霧の中に浮かぶ大野城を見ることはできません。

出現要件としては

  • 時期は、10月から4月末頃。
  • 11月頃が最も「天空の城 越前大野城」が出現する時期といわれてる。
  • 時間は、明け方から午前9時頃まで。
  • 気象条件は、前日の湿度が高いこと。
  • 前日の日中と翌日朝方の気温差が大きいこと。
  • 風が弱いこと。

これは、かなり難易度が高いですね。

ふらっと行って見られるものではありませんでした。

 

ともあれ、お城を目指し、丘の上に少し見えて来ました。

 

頂上へ着くと、城下町を見下ろせます。

いい景色でした。

 

江戸時代に大野城は、幾度となく火災に見舞われましたそうです。

本丸までもが焼失し、寛政7年に再建されるまで、物寂しい状態が続き、廃藩後、城の建造物は取り壊され、石垣のみが残されました。

福井県指定の文化財となっています。

現在の天守閣は、昭和43年に再建されたもので、内部は資料館として活用され、貴重な資料が展示されています。

 

お城自体は、結構コンパクトな作りでした。

 

越前大野城を出た後は、そのまま福井県を観光しました。

お城を見た後は、お城をまた見に行きます。

次に目指すは、坂井市の丸岡城です。

 

曹洞宗大本山「永平寺」

大野市と坂井市の道中には、ちょうど中間地点に曹洞宗の大本山「永平寺」があります。

 

700年以上ある歴史と伝統を受け継いでいる禅の道場に、寄らないわけにはいきません。

 

当たり前ですが、かなり立派な山寺です。

 

傾斜に立てられており、建物を繋ぐ廊下も傾斜しています。

 

結構、急です。

 

修行している僧の方が、早朝の起床にはじまり、勤行、座禅、行鉢、「動の坐禅」といわれる作務など日夜厳しい修行に励んでいるそうです。

少しだけ、その様子を見ることができました。

座禅の体験もさせていただきました。

こころ穏やかにするのも、けっこう難しいですね。

恩金として500円で体験できます。

 

現存天守「丸岡城」

永平寺を出て、山間部を過ぎると、すぐに坂井市に入り、丸岡城へ着きました。

丸岡城は、結構な街中にあります。

てっきり山間部にあると思い込んでいましたので、ちょっと以外でした。

そんな街中に、立派な天守閣を擁したお城がそびえ立っています。

 

 

天守は、江戸時代以前から残る12の天守の一つで、国の重要文化財に指定されています。

これだけの天守が、現存しています。

弘前城(青森県)
松本城(長野県)
丸岡城(福井県)
犬山城(愛知県)
彦根城(滋賀県)
姫路城(兵庫県)
松江城(島根県)
備中松山城(岡山県)
丸亀城(香川県)
伊予松山城(愛媛県)
宇和島城(愛媛県)
高知城(高知県)

 

かなり立派ですね。

 

丸岡城は天正4年、越前一向一揆を平定した織田信長の命により、柴田勝家の甥・柴田勝豊が築いた平山城とのことで、名前を記した撮影スポットもありました。

 

そんなに山は高くないので、見晴らしはそこそこです。

でも、岐阜城や竹田城みたいに、高い山の頂上にあるお城も、いくさがない平時には、不便ですよね。

 

復元された物ではない、現存している他のお城と同じように、階段はかなり急です。

お年寄りには、ちょっと厳しい角度ですね。

 

当時は、立派なお堀もあったようです。

今は道路になっていますが、外堀は用水路となって、町のあちこちに面影が残っています。

 

天守閣まで登ると、いい眺めでした。

これは、城下町を眺めたお殿様も気分がよかったに違いありません。

 

お城の横にしゃちがいました。

これは、福井震災で落下してしまったようで、この笏谷石の鯱は、天守閣登り口の階段脇に保管されています。

 

天然記念物「東尋坊」

目的のお城を見終わった後は、国の天然記念物「東尋坊」に立ち寄りました。

何となく寂しい東尋坊商店街ですが、近づくにつれてお店も開いて行き、賑やかになりました。

 

食欲がそそられますが、ご飯時ではなかったので、我慢です。

 

代わりにいかすみソフトをいただきました。

 

ぜんぜん生臭くないですね。

塩ソフトみたいな感じでおいしかったです。

 

寒かったので、少しだけ暖かいものも食べました。

カニの味噌と身が玉子に包まれていて、これもおいしい!

 

この断崖絶壁が三国町の海岸線約1kmにわたり続いています。

絶景です。

 

今にも火曜サスペンス劇場の船越英一郎と片平なぎさが出てきそうです。

 

猫寺「御誕生寺」

東尋坊を出た後は、めがねのまち鯖江を抜け、最後に御誕生寺(ごたんんじょうじ)へ寄りました。

御誕生寺は猫寺として有名で、捨て猫や傷病猫を保護、飼育されておられます。

立派な取り組みですね。

保護された猫たちの里親を探したり、無闇な繁殖を防ぐための避妊手術等を行っているお寺で、数え切れないくらいの猫たちに会うことができます。

 

特に何か入場らしきものがある訳ではなく、ふらっと行っても会うことができました。

 

   

本当にたくさんの猫たちがいて、かなり癒やされました。

最初は、寺の建立直後に4匹の捨て猫を助けたことをきっかけだったそうです。

かなり人なつっこくて、逃げようとする猫の方が、少ないくらいでした。

 

 

まとめ

広い福井県のほんの少しですが、いいとこ取りして、巡って参りました。

東尋坊のような壮大な自然や、明治までは大野藩の県庁が置かれていたことからも大野城や丸岡城は立派でした。

今回は割と福井県の北部をまわりましたが、南のエリアにも見所は満載です。

海の幸もおいしい福井県。

観光旅行に是非とも足を運んでみて下さいね~。

 

福井県は恐竜の化石が多数発掘されたことから「恐竜王国」と呼ばれています。

福井県で生息していたフクイラプトル・フクイサウルス・フクイティタンの3体が、実物大で設置されていました。

福井駅前に行くと動く恐竜が出迎えてくれますよ。

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