ipadも、「ipadOS13.4」に更新されてから、ずいぶんノートPCと同じような使い方が、できるようになりました。
以前、ipadのPC化について、御紹介しましたが、その後使い続けて、気がついたことを、まとめてみたいと思います。
まず、PCとして使うには、大前提として、キーボードとマウスが備え付けられていることが、必須です。
それだけで、かなりPCと同じように使うことができますが、使っていると、かゆい所に手が届かないことを、しばしば痛感致します。
ipadをノートPCの様に使うと言っても、その用途を何に使うかで、満足度がかなり異なると思います。
Apple Magic Keyboard (11インチiPad Pro - 第1世代と第2世代・iPad Air - 第4世代) - 日本語(JIS)
インターネット
ipadのブラウザは、「Safari」に限らず、「Firefox」も「Chrome」もスマホ仕様の画面ではありません。
インターネットは、PCと同じように使えるので、閲覧はもちろん、ブラウザ内で作業をするにも、大変便利です。
スマホと比べて、かなり作業がしやすくなっています。
ファイル管理
一番使いにくいなと感じる点は、ファイル管理の方法が、PCみたいにできないことです。
やれないことは、ないのですが、いざ整理しようと思うと、やりにくさを感じてしまいます。
そもそも、そういった作業をすることが想定されていないのだと思います。
タブレットの特性を維持する以上、ある程度できることを制限しておいた方が、単純作業の使いやすさが、かなり向上します。
その反面、自由な作業をしようと思うと、そのメリットがデメリットに変わってしまうのです。
ファイルの管理もそうですが、PCでできることが、当たり前にできないのが、使いにくいという評価を感じさせてしまいます。
アプリを用いれば、解決することもありますが、その作業自体が、ハードルを上げているのです。
マルチタスク
パソコンだと、ソフトを同時にいくつも稼働して、行き来しながら作業をすることがよくあります。
同時に画面を表示していなくても、バックグラウンドで稼働しておいて、呼び出して使うことも頻繁です。
ipadも、マルチタスクを行うことができます。
でも、作業に軽快さがないというか、融通が効かないというか、どんどん捗るような感覚には、なれないのです。
作業のしやすさ
これも作業の内容や使うアプリによります。
PCで慣れ親しんだ作業をipadでやろうと思うと、勝手が違うので、かなり戸惑います。
僕は、サブスクリプションで「Microsoft365」を利用しているので、複数台の媒体にインストールしています。
その中には、「Onedrive」もあるので、機種を跨がっても、同じファイルを共有して、作業ができるので、大変便利に利用しています。
キーボードのショートカット機能も、ちゃんと使えるので、windowsユーザーの方にとっても、一度分かってしまえば、問題なく利用できます。
しかし、同じ作業をやろうと思うと、操作方法の違いで作業の効率が、かなり落ちます。
それを補う操作を覚えてしまえば、使いこなせるのですが、ソフトやアプリごとに使い分けるのは、かなりしんどい作業です。
印刷
ipadから紙で印刷したいときに、困ります。
AirPrint機能があるので、対応しているプリンターなら、印刷することができます。
ただ、やはり、PCでできる印刷設定には、遥かに及びません。
印刷の設定に手を加えたいことは、頻繁にあるので、かなり不向きだと言えます。
何と比較するべきか
デスクトップPCとノートPCを比較することは、使用用途が異なるので、あまり比べる必要がありません。
違いは、画面の大きさと性能くらいでしょうか。
ノートPCは、外出先での使用を想定しますので、PCに近づけたipadを、デスクトップPCと比べるのは、少しズレています。
そのため、ノートPCとPC化ipadを比較することになりますが、結論としてipadでノートPCと全く同じことはできません。
ipadに何をさせるか
なぜなら、ipadは、タブレットだからです。
用途が違うのに、同様の利用方法を求めることに無理があります。
それを言ってしまえば、それまでですが、ipadをノートPCの様に使ってみて、分かったことがあります。
作業内容によっては、タブレットの方が便利なこともあるという点です。
きっと、この記事を読んでいただいている方は、少なからずipadって不便だなと感じていると思います。
かく言う僕もその1人ですが、それは、こんなに便利なipadを万能にしたいって、思っていることの裏返しかもしれません。
ipadで、できることをする
全ての作業を完結させたいのであるなら、ノートパソコンを別途買えばいいと思います。
- そのお金がもったいない。
- 何台も持ちたくない。
- タブレットのように使えるノートPCにしたい。
色んな理由で、僕もipadのPC化を試してみました。
それだけipadを気に入っているからです。
もしipadでPC同様の作業ができるようになったら、それはそれで、そのインターフェースが気に入らなくなるかもしれません。
不自由だからこその便利さ。
それがipadには、詰まっています。
ipadは、PCの代わりになる
ipadは、ノートPCの代わりになります。
しかし、それは、ipadの用途次第で、ノートPCと全く同じことはできません。
作業がやりにくいだけで、PCでできるたいていのことは、ipadでできるようになりました。
でも、やはりタブレット。
得意不得意があります。
自分がしたい作業がipadに向いていれば、PC同様の効率を上げることができます。
しかし、不向きな作業なら、始めからPCを使った方が賢明です。
ipadならではの作業をしよう
タッチパネル対応のモニターを使っても、直感的に操作においては、PCよりipadに軍配が上がります。
外出先では、ipadの特性を最大限に活かせる作業を行い、PCの方が効率のいい作業は、PCでやった方が断然はかどります。
もし、全ての仕事をipad1台で完結させたいと考えているのなら、かなり無謀です。
PCのソフトと同じアプリをipadで使っても、PCの簡易版であることは否めません。
じっくり、しっかりとした作業はPCで。
PCでまとめる準備や、簡単な作業、アプリにマッチしている作業はipadで。
こんな使い方が、ベストですね。
まとめ
使い方によっては、ipadはノートPCの代わりになります。
正確には、作業の内容によっては、ipadの機能と相性がいいので、完結してしまいます。
むしろ、向いている作業は、ipadの方が効率がいいと思います。
無理して、ipadで何でもやろうとしないで、できることをipadでやった方が、効率が上がります。
何でもやりたいと思ったら、ipadって不便だなと感じるかもしれませんが、ipadの得意なことに利用したら、これほど便利な道具はありません。
どんな道具も得手不得手があります。
自分の用途に応じて、使っていきたいですね。