マンガ・映画

制度の是非を問う難しさを描いたモリのアサガオ【心がえぐられます】

2020年5月6日

HULUで映画を見ていたら、以前取り憑かれたように見入ってしまったドラマを思い出しました。

今はhuluでは配信していないようです。

放送当時は知らなかったのですが、2010年10月から12月まで放映されていたようで、伊藤淳史さんとARATAさんが主演の死刑制度をテーマにしている作品でした。

裁判員制度が始まってからは一般の方も死刑判決に関与することがありますし、死刑制度反対の議論等もあって、普通の暮らしをしていても無関心ではいられないテーマです。

第一話からARATAさん演じる死刑囚渡瀬満の死刑執行シーンが流れるのですが、見ていくと最終話で使われるシーンだったということが分かります。

やはり、ショッキングな映像なので、見入ってしまいました。

刑務官という職業があること自体を知らない方が多いかもしれませんが、募集の時期になると役所等で刑務官募集のポスターが貼ってあり、警察官とは異なる公務員の一つです。

「モリのアサガオ」は、その刑務官になった普通の青年が死刑囚と接していき、その過程で自分の生い立ちを知り悩み、死刑囚の処遇や死刑制度の是非に葛藤する様子が描かれています。

刑務官のキャラクターも死刑囚のキャラクターも他の登場人物もそれぞれが個々の価値観を持っていて、伊藤淳史さん演じる主人公の及川直樹が悩み苦しみ、死刑囚渡瀬満との魂の交流が始まります。

ちょっとストーリーが強引だったり、行きすぎた演出かなと感じる点もありましたが、見ていく内にそれがラストの為に必要だったと思うようになりました。

えん罪もあるので、世界的には死刑制度反対の流れですが、本当に不必要かどうかは正解がないのかもしれません。

制度自体のことはさておき、このドラマは是非見て欲しい物語です。

死刑制度について弁護士会のパンフレットを見つけましたので、リンクさせていただきます。

出典:日本弁護士連合会

一気に全話見たこのドラマですが、原作のマンガもかなりおもしろい傑作です。

正直なんだこの絵柄って、取っつきにくくて仕方なかったのですが、なにわ金融道やカイジみたいに、この絵だからこそ成り立つ作品なんだと思いました。

立ち振る舞いが、キャラクターのやりそうなことをちゃんとやってくれるから、僕は作者の手のひらの上ですね。

お話自体はドラマとほとんど同じですが、やはり実写とは異なる世界観があり、かなり楽しむことができます。

どちらにも深く考えさせられるセリフや行動が出て来ますが、マンガの方が自分のペースで読めるからか、読んでいる最中も読み終わった後も、考えることが止まりませんでした。

復讐の話であったり、被害者家族の苦しみの訴えや、死刑執行の方法、刑の執行自体が刑罰の為、懲役囚と比べ自由な生活が送れる死刑囚の生活実態等。

知っても実生活には何の役には立ちませんし、雑談のネタにもなりにくいと思います。

それでも是非見て欲しいドラマですし、読んで欲しいマンガです。

僕自身、マンガの方は実は3回まわり読んでしまいました。

©郷田マモラ/双葉者/漫画アクション/テレビ東京

↑ 詳しいあらすじはテレビ東京のドラマから引用させていただきました。

後は、ご自身の目でお確かめ下さい。僕のイチ押しです!

モリのアサガオ1巻

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ちょっと万人受けする絵柄ではないですね。
表紙(カバー)を取ると全巻森の中の朝顔が描かれています。

郷田さんの作品は他にも傑作揃いで、どれも取っつきにくいのですが、ストーリーがどれも深くて深いところをえぐるようなものばかりです。

 

・サマヨイザクラ
 死刑判決もある裁判の裁判員に選ばれた主人公の物語

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・星屑の少年たちへ
新米臨床心理士が連続殺人事件に巻き込まれ、葛藤しながら成長していく物語

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気楽に読める感じではないので、時間があるときにじっくり読んでみて下さいね~

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