僕はあまりイラストとかに詳しくないのですが、好きなイラストレーターがいます。
最初の出会いは、海外にでも行きたいなぁって思った時に、すぐに行けないので、せめて行った気持ちになろうと、本屋さんで旅行雑誌をあさっているときに、偶然見つけた本でした。

「ボンボヤージュ」という方が作者で、読んでみると自分を猫のキャラクターにして旅をした様子がコミカルに描かれていました。
最初に買ったのは、「旅ボンハワイ編」だったけど、第2弾目みたいで、おもしろかったから第1段目のイタリア編や、国内編まで読む度に買い足してしまいました。
作中で筆者は自身のことを「ボンさん」と表現していて、とぼけたネコのキャラクターで「旅ボン」はもちろん、それ以外のシリーズにも登場している。
また、他にも出版しておられる本がありますが、どのキャラクターもかなり愛らしい。
めちゃめちゃかわいくてしょうがない!って程でもないのが、またちょうどよく思えてしまいます。
キャラクターとしては、決して主人公ぽくなくて、基本引きこもりのネガティブ。
この本を書くために第1段イタリア編で海外旅行に行ったのが、生涯最初の海外旅行だったというから、作者のキャラクターも少し垣間見えます。
どの旅ボンも実際に旅先で起こったエピソードが紹介されていて、これが旅先あるあるだったり、そんなことがあるの!?というものまで、場面の切り替わりがちょうどいいから、テンポよく話が進んでいきとても読みやすい。
どの巻を買って読んでみても何てことない話ばかりで、悪く言ってしまえば、毒にも薬にもならないできごとの羅列です。
でもそれが個性溢れるキャラクター達が、ボンさんを中心にコントでもやっているかのようなストーリーで、読んでいる内にぐいぐい引き込まれていくから不思議です。
ハワイ編を買ってから、僕も人生で初めてハワイに行くことがあったんですが、読んでおいたせいか、何となく予備知識もついていて、より現地を楽しむことができました。
充分薬になっていますね。
それでも、旅慣れた方からしたら、もの凄く旅のお役に立つとは言えないかもしれませんが、初めて行く方にとってはオススメのシリーズです。
そうでなくても読み物として素直におもしろい!
おそらく全てのキャラクターは、実物と全く同じ立ち振る舞いで、作者のボンさんも描かれたまんまの人物なのだろうと素直に思える。
どう表現したらいいか難しいのですが、こんなに全く悪意のないマンガを読んだことがないかもしれません。
たいていの本には目的とかターゲットとかあると思いますが、ボンさんは驚くほど何も狙ってないのです。
これ、たいへん失礼な言い回しをしていますが、褒め言葉なんです。
ペンネームである「ボンボヤージュ」は、フランス語の「Bon Voyage」ですが、意味が「よい旅を」であることを知らなかったらしく、そのせいかスペルが本来の「Bon Voyage」ではなく、日本語読みをローマ字表記にした「Bonboya-zyu」となっているそうです。
元は最初に居ついた野良猫の名前だったようで、そのエピソードだけでも大変親近感を持ってしまいます。
興味がない人にはつまらないかもしれませんが、僕のドストライクを貫いたこの作品。
よかったら読んでみて下さいね~

電子版もあるんですね。
こどもも大好きで読んでるから、ボロボロになっちゃってページが取れたりしてるから、電子版もいいですね。

結局電子版はやめにしました。
またボロボロにされてもいいから、こどもにも読んでもらおう。
それが正しいモノの使い方だと思うのです。
合わない方もいると思いますが、オススメですよ~