一昔前は、「男子厨房に入らず」って言われていました。
昭和までの男性像の典型かもしれませんが、昭和も終わり頃になるとそうでもなかった気がします。
中国の孟子が言葉の由来となっているようですが、本来の意味はかなり違うようですね。
男子厨房に入らず
「男子厨房に入らず」の意味は、男性が台所に立って、料理をしたり片づけをするものではない。
と言った意味が一般的かと思われます。
その由来は、孟子の「君子は庖厨を遠ざく」だとされています。
「君子は憐れみ深いので、動物が捌かれる姿が見えてたり、動物の悲鳴が聞こえたりする、厨房に近づくことは忍び難い」と訳されます。
この言葉が日本に伝わった後に、本来の意味である「憐れみ」が「台所に立つべきではない」に変わったものだそうです。

料理をする男性
何故かそうやって、日本では意味が取り違えられ、都合のいいように使われて来てしまったのかもしれませんが、男性でも料理が好きな方って、かなり多いですよね。
職業としても、料理人は男性の方の割合が高いように思えます。
でも、おそらく家庭で料理をする男性の方が、少数派なんでしょうね。
やるにしても作るだけ作って、食器や調理器具をたくさん汚し、たいしたものも作ってないのに美味しい?なんて聞いて、暗に言って欲しい答を強要する。
こんなタイプの男性多そうですね~。
それ僕です。

料理をする身勝手な理由
一応、奥さんの負担を軽くしてあげよう、って想いがなくはないのですが、自分の気が向いたときにだけ料理しているってのは、やはり「奥さん想い」からは程遠いかもしれません。
遠い昔に、バイト先で習った付け焼き刃の調理法を、さも得意になってひけらかしている訳ですが、魚もさばけないし、せいぜいが切って焼くとか、茹でるくらいしかできないんです。
それでも、料理をしていると気分がいいのは、日常生活の必須事項としてではなく、身勝手な悦に入ったり、気晴らしやストレス解消としてでしか、料理をしていないからなのだと思います。

日曜大工ならぬ日曜料理
たまにしか作らないので、料理の腕もそんなに急には上がりません。
揚げ物なんて、火が入ったかどうかも分からないもんだから、食べてみたら中がまだ赤いなんて、よくやらかします。
でも、何か手が込んだものも料理している感じがあって、気持ちがいいもんだから、長い時間煮込む料理なんかも作っちゃう。
圧力鍋の素晴らしさを覚えてからは、得意になって使っています。
2回ほど減圧が足らないまま、ダイヤルを戻してしまい、えらい目に会いました。
鍋の中に入れる量って、ギリギリまで入れてはいけないんですね。
更に最初からルーまで入れて、ビーフシチューを煮込んだもんだから、当然のようにかなり焦げ付きました。
ルーって、最初から入れていけない事も知りませんでした。
カレーじゃなく、ビーフシチューって所がまた、意識高い系みたいで恥ずかしい。
実際は、そんなこと誰も思わないでしょうけど。


便利な道具で楽しさも増加
そんな作るばかりで、洗い物には関心がないのですが、何らかのプレッシャーを自分で勝手に感じて、最近は食べた後に、ちゃんと食洗機に放り込むようにはなりました。
食洗機って優秀ですね。
時間がかなり短縮されます。
でも、洗ってくれるとは言え、何となく全て下洗いしてからじゃないと、入れたくはないんです。
自分なりにあまり性能を、信じ切っていないんですね。
この辺の性格が、おおざっぱなようでも、何となくみみっちい。
台所で活躍する便利な調理器具も、色々あります。
包丁、まな板といった主役級のなくては困るものはもちろん、ピーラー、スライサー、ハサミ、ミキサー、泡立て器、フードプロセッサー、蒸し器、等々。
道具を使わないと、時間がかかって仕方がない作業を、一瞬でできるようにしてくれる。
人間の知恵様々です。
最近ではうちの台所に、バーミキュラ ライスポットミニが登場しました。
これがもう、優秀で便利で、素晴らしい!

台所のタイプ
うちの台所は、リビングから独立しているタイプなのですが、ダイニングキッチンの様なアイランドタイプの台所って、使い勝手はどうなんでしょう。
作りながら子供の様子も見られるし、コミュニケーションも取れそうです。
それにおしゃれな感じがする。
でも、目の前に壁があった方が、落ち着いて料理に集中できそうだと思うのは、僕だけでしょうか。

できあがるまで見せたくない
だけど、料理中のの台所に、子どもが何を作ってるか見に来ると、見るな見るなと追い返してしまう。
どうも僕の中に、完成まで見せたくない気持ちがあるみたい。
そう言えば、何を作るのかも言いたくない方ですね。
できてからどうだ~って見せたい気持ちが強いかも。
性格が出ますね。
ふと振り返ってみると、何となくサプライズが好きな過去を持っている気もします。
料理にも性格が表れるとは、思いもしませんでした。
度が過ぎると、うざがられる典型かもしれませんが、ご飯くらいはいいですよね。
そう思っておきます。

道具のお手入れ
家で僕が使う包丁は、安物を砥石で研いで使ってます。
ステンレスの方がさびにくくて、いいんだろうけど、なんとなく研ぎにくいので鋼のものが好きです。
セラミックは何故か信用できない。
何故でしょう。
安物だけども、包丁を毎回研いで、切れるようにしておくもの好きです。
でも、奥さんが料理した後は、水の入った桶の中に入れておかれるから、ちょっと悲しい。
フライパンも、テフロンやダイヤモンドコートじゃない、鉄製のものを洗うときも、洗剤で洗われると悲しくなります。
油ぎって気持ち悪いからだそうだけど、言われてみれば何となく理解できます。
包丁を水に漬けるのも、きれいにしておきたい気持ちからなんでしょうね。
それならば仕方がないとも思う。

機能特化型の道具っておもしろい
お弁当作りに特化しているフライパンもあって、本当に種類が豊富です。
奥さんに買ってあげたら、よろこんで使ってくれています。
フライパン1つで、料理の味が変わることもあります。
熱伝導率が高いフライパンで調理すると、こんなにも違うんですね。
パリパリにできたり、水分を逃がさない、なんてこともできたりします。
まとめ
でも、最近こだわりも、人に押しつけてはいけないなと、思える様になって来ました。
台所のことを書くだけでも、自分のクセが見えます。
そして、そのクセから性格まで見えてくる。
なんでも行動に表れるものですね。
2時間かけて作ったお料理を、15分で食べられるのを、嬉しいと思うか悲しいと思うか。
何でもしたことに対しては、評価して欲しくなっちゃいます。
人の役に立つために生きているつもりですが、お金をもらえなかったり、評価といった対価を得られなかったとしても、喜んでくれたらやっぱりこちらも嬉しい。
なので料理に限らず、僕も人に何かをしてもらったら、御礼はちゃんと感情を表して、相手に伝えることにしようと思えました。
