エッセイ

家について

 僕が今住んでいる建物は、15年くらい前に購入した当時築10年ちょっとの中古住宅です。新築が欲しかったんだけど、場所がよかったこともあって、ほぼ即決で決めてしまった。自分の心の中では、住宅ローンを繰り上げ返済して早々に建て替えようなんて考えていたんだけど、残念ながら現実は厳しくて、そうは問屋が卸してくれない。

 

 以前は他の誰かの住まいだったとしても、住んでみれば段々と自分の家になるもので、今の家は多少造りが変わってはいるけど、まあ快適に過ごせていると思う。世間では、家は3回建てないと満足する家にならないなんて言うらしいけど、実際に3回も建てることができる人は、そうはいないよね。

 

 ふと当初考えていた建替に想いを馳せてみると、仮に今潤沢な資金があるとしても果たして建て替えるだろうか。立て替えるまでに仮住まいを探して引っ越しし、工務店さんなんかと家のプランを考える等々。やることを書き出すとキリがないから書かないけど、とてもそんな大変なことをする気にはならないかもしれない。他の場所に土地を買って新しい家を建ててから引っ越す方が、何倍も楽に違いないけど、住環境を変えるのもしんどいし、引っ越すだけでも気が遠くなる。

 

 そう思うと家を建て替えるなんて事は、老朽化とかの理由でもないときっとないんだろうな。それでも昔マイホームデザイナーってソフトを買って遊んでいた事があって、間取りを考えたり家具の配置を考えたりしてたら、とても楽しかった事を思い出しました。パソコンの中だけど、自分で作った家の中を歩けたり、外観も3Dで確認できたから、不動産屋さんがVRで内覧とかやる理由がよく分かる。

 

 家の建築なんて事は、人生の一大イベントで結婚や子供の事が理由にならないと中々建てる事ができる人はいないだろう。マンションを買っちゃうんじゃないかな。でもいつか建て替えたいなと思う。お金や引っ越しや色んな事で大変だと思うけど、とても楽しそうだから。中古とは言っても、住んできた土地なので勝手が分かって来たし、当時どうしても庭が欲しかった気持ちがあったのが、小さな庭とは言え、一旦その欲求も満たされたのもいい例で、色々と素直な気持ちで考えることができると思う。

 

 3回家を建てないと満足できないって言われてるのは、3回目の家がどんな家であっても、たぶんこれまで自分の欲求を満たして来たから、ある程度気が済んでいるんでしょうね。ないものが欲しいのは人の常だけど、ないものを欲しがりそれを満たせれば、次に満たした物がなくなったとしてもそこが満足できる家になるんでしょう。

 

 家造りにこだわりは必要なんだろうけど、こだわると大変だと思う。今の家の不満くらいは解消したいなと思うけど、シンプルな考えの方がやっぱり楽ですね。これ自体もこだわりなんだろうなぁ。

 

 家について考えてたら、いろんな物事への考え方もシンプルな方がいいと思えて来ました。じゃないと長く続かないもんね。

改めてみると庭の手入れ全くしてないなぁ...

 

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