考え方

自転車と子供との距離感と心の保ち方

 一昨年の春頃、ふとクロスバイクを衝動買いした。子供の自転車を買いに行ったときに種類もメーカーも何も詳しくない状態でつい買ってしまったのだけど、今日に至っても自転車に関する知識はほとんど変わってない。


 家に自分の自転車がなかったから、ここらで一台買っておこうかなんて軽い気持ちで購入し、今でも軽い気持ちのままである。当時の気持ちを思い返してみるとロードバイクまでは本格的過ぎて照れるので、ちょっとそれっぽいのでいいかと選んだ記憶がある。


 そんな思いで買ったクロスバイクだったけど、乗ってみたら快適すぎてびっくりした。普通の自転車の半分くらいの労力で目的地まで行ける。
 気をよくした僕は、あちこちに出かけてみたのだけど、やっぱり人力は人力で日頃の運動不足に勝てるはずもなかった。けど、段々と遠くに行きだして家から20㎞くらいは軽く往復できるようになって来た。


 夏の早朝に堤防沿いを走って涼しい内に帰って来る。とても健康的だ。車では目に入らない景色が自転車ではちゃんと見ることができる。漕いでいる時は、日頃憂鬱に感じている事なんかも忘れて夢中になる事ができた。でも、真夏の炎天下で調子に乗って串カツとビールを飲んだら、帰りに脱水症状みたいになってひどい目に会ったから、もう途中でアルコールを摂取する事は止めようと思う。色んな意味で危ないし、違反だしね。


 でも、唯一めんどくさいなと感じているのは、空気を入れる時に普通の空気入れでは空気が入らないフレンチバルブなので未だ扱いに慣れない。慣れなさ過ぎてバルブ先端の細い部分をつい曲げたり折ったりしてしまう。それもこれも知識不足から来る拙さが原因なのだが、たぶん空気入れのレバーが締まっている状態で押し込んでしまったのだと思う。これでもう2回も折っている。


 1回目に折った時は、当時自分なりに勢いづいていて友人達とビワイチ(琵琶湖一周)に行こうなんて盛り上がってたのが、折れた途端1年くらい乗らなくなってしまった。僕の心も簡単に折れてしまったみたいだ。

 昨年秋頃に子供が自転車でお出かけしようと言ってくれたので、何とか心を奮い起こして修理し(と言っても自転車屋さんで直してもらったんですが...)出かけて、親として大変楽しい時間を子供に過ごさせてもらった。そんな嬉しい時間があったにもかかわらず、先日空気を入れようとしたら、またしても折ってしまった。ここで僕の自転車に対する心が今一度折れてしまうことになる。まぁ、元々折れるほどの堅ささえもない心なので、ある意味柔軟性があるはずだ。何かのきっかけがあれば簡単に復帰することだろう。


 自転車に乗らなくても他にする事があるということは、幸せかもしれないが、自転車に再び心が寄ることは、また少し先の事になるかもしれない。健康にもいいし、爽快だし、楽しいし、いいこと尽くしなんですけどね。車道を走るときは、とても危ないから気をつけて運転するけども、たまに寄せて来る車に対して少しは気を遣えよって思うくせに、車に乗っていると自転車乗りが大変邪魔に思ってしまう。人間って勝手だな(自分だけかな)。


 たぶん僕が自転車に今乗る気にならないのは、単純に寒いからに他ならないと思うので、暖かくなったらまた修理して乗り出すんだろうな。

 最近よく思うが、実は何事もそんな付き合い方でいいのだと思うのでした。

クロスバイクに空気の抜けたママチャリで付き合わせてすまん。息子よ。

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