エッセイ

人に奢る時のポイントは、支出ではなく見返りを求めない気持ちの大切さ

2020年3月18日

誰かと食事に行って、奢ることがあります。

そのシチュエーションは様々だと思いますが、何故わざわざ人の分までお金を出して、支払ってあげるのでしょうか。

 

奢る言葉の意味

 

「奢る」の意味を調べてみました。


①おごる(奢る)
自分のお金で他人にご馳走する意味。
本来「奢る」という言葉には、分不相応な贅沢をするという意味もある。

②おごる(奢る・驕る・傲る)
思いあがってわがままな態度をとる。
自分の才能や家柄、地位、財産などに得意になって、それに胡坐をかいて勝手な振舞いをすることを指す。
漢字で明確な区別をしない場合もありますが、「傲る」は、心持ちを表わす意味合いが強いのが特徴。
勝手な振舞いをするというよりも、慢心から人を見下したような態度をとることに対して使用する場合が多い。


同じ漢字で①と②の意味を使い分けるんですね。

ちょっと意外でした。

確かに不相応な贅沢をする、という意味もあるならば、何となく通ずるものがあります。

漢字を比べてみると、贅沢の贅と奢るって、字のつくりが近いように見えます。

でも、自分の感想なので全く根拠はありません。

貝と日だから成り立ちはやっぱり違うのでしょう。

 

奢る行為の意味

そんな「奢る」という行為だけど、わざわざ出さなくていい出費までして、人の分を払うなんて、本来必要ないはずです。

でも、酔っ払って、気持ちよくなって出してしまったり、年下だから払ってあげたり、相手が女性だからカッコつけたかったり、取引先の方との関係性から日頃の御礼や今後を思って支払うなど、様々なシチュエーションがあると思います。

仕事上の接待となると話が違いますが、基本的に見返りを求めて奢る訳ではなく、相手への好意から奢ってしまうことが、自分の場合多い気がします。

それはみんなそうですよね。

 

奢る心境

不思議なもので、仲のいい友人に奢ったことはすぐに忘れてしまいますが、そうでない方に支払ったときは、何となく覚えています。

単に自分の器が小さいだけかもしれませんが、親しい友人に奢ることは自分に取って当たり前の行為だから、記憶に残らないのに対して、そうでない方の場合は、嫌な気持ちが残っているから、記憶に残ってるんだと思います。

まぁ、必要以上に無駄遣いする必要もないので、積極的に奢ることはしませんが、記念日やお祝い事なんかがあると、奢ってあげたいですね。

でも、その場合だと、何となく見返りを求めてしまう気にもなりそうです。

 

奢る見返り

親しい友人に誕生日に奢ったのに、自分の時は何も返してくれなかったなぁって、少しさみしい気持ちになるかもしれません。

やっぱり自分のこの気持ちも、完全に無償ではないわけだ。

とは言え、こんな発想をするようになったのは、やはり目上の方から奢っていただく機会が、多かったのも理由の一つです。

当然その方に奢り返すことはさせていただけず、丁寧に御礼をするに留まるのですが、上の人にしてもらったことは、順番として下の方にしてあげようと思うようになりました。

単純なもので、やっぱり奢ってもらった方には、悪い感情を抱きにくいです。

意図的に好かれようと思ってやってませんが、頻繁ではないにせよ、その効果を実感しているからか、つい実践してしまいます。

結果的に、ことが上手く運ぶことが多いのも事実です。

 

まとめ

お金でその人のことを判断してはいけないけど、ケチな人はやっぱりよく思われない傾向がありますよね。

かといって、理由も必要もないのに、支払ってもらうのも、ちょっと困ってしまいます。

やっぱり、人間関係を良好に保つ、カンフル剤的な役割くらいの気楽なものにしておくと、奢り奢られもってのも楽しいです。

でも、当たり前ですが、奢るとさいふが寂しくなるのが、ちょっと痛いですね...

奢りたくなるのには、理由が必ずあるので、そういった気持ちになれたときは、素直に奢るといいことがきっとありますよ。

 

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