エッセイ

散髪 議論を交わす勝負の場|舌戦を有利に展開する秘訣とは

2020年3月19日

 僕はあまり髪を切らない方です。そろそろ限界かなって思うと極端まで短くして、またみっともなくなった頃に切るといった感じです。それも自分で思う限界だから、端から見たら床屋くらい行けよと思われてるかもしれない。まぁ、誰も僕の見てくれなんかには興味ないだろけど。だから、出会って間もない方と会うと誰か分からなかったよって言われることもよくあります。


 今回はそこまで切らずに襟足付近を整えてもらうくらいにしてもらった。それでもスースーするもんで、日焼けしてないせいか散髪付近の色が少し白い。切ったばかりの時は、いつももう少し頻繁に切ろうと思うのだが、思った瞬間忘れてしまう。散髪だけでなく他の事にもよく当てはまりますが。


 小中高の同級生が地元で100年以上3代続く床屋さんで、いつもそこで切ってもらってる。これから行っていい?なんてLINE送って、すぐに切っていただける。なんてありがたいんだ。はっちゃん、いつもありがとう。

息子もお世話になっておりました。


 50才も間近になって来たけど、何とか髪の毛が残ってくれている。お陰様で白髪もほとんどない。個人差だから仕方がないけれど、人によっては随分と薄くなってしまった同級生も多い。無くなるなら全部無くなった方が楽なんだろうけど、一部だけ無くなっても他の部分は生え続けるから一生床屋さんのお世話にはなるんだろうな。


 散髪してもらってる時って、どうしても一対一になるから会話をする。僕は旧知の仲だからいつもくだらないおしゃべりをしながら、苦にしたこともなく時が流れて行くんだけど、初めて行く床屋や美容院って理容師さんや美容師さんの話し上手と話し下手の違いで快適さが随分違うかもしれません。


 髪を切りに行ってるんだから、無理してお話をしなくてもいいものだけど、黙っているのも気まずいなと感じる方も多いと思います。僕もその一人だろうな。勝手にしゃべって勝手にヘコむなんて事もあるかもしれない。ふと思うと理容師さんや美容師さんっておしゃべりしながら仕事をしている事になる。ある意味職人なのに無駄口?を叩いている訳だ。当然集中力も削がれるから、黙ってカットするよりミスをする確率も高くなると思うんだけど、そこはプロだから大丈夫なんだろう。ちなみに僕はしゃべって仕事してるとよく何かを漏らして後から気づく。まだプロになれていないのかもしれない。


 逆にお話が合う方と出会うことができれば、ちょっとカットの技術が足らなくても、またその人にお願いしてしまうかもしれない。そう思うと床屋や美容院は一定の時間を過ごす場所なので、居心地の良さは重要な要素なんだろな。


 場面が違いますが、飲みに行った時にマスターや店員さんやママさんとじっくり話すこともある。スナックやラウンジなんかだと女性の容姿よりも話のうまさでお客さんが来る来ないの度合いが変わることも大きいと思う。基本的に話し上手な方って聞き上手なんでしょうね。極端な事言っちゃうと、相手が気持ちよく話したことについてオウム返ししているだけで、会話が円滑に進むことがある。人間話を聞いてもらえると嬉しいもんです。

話しかけてもらわずにほっといてもらえる方が気楽ではあります。


 友人、家族、職場といった人間関係や商売も結局は、人を相手にしている以上、相手に満足していただかなくては関係が良好に続きません。別に媚びへつらう必要はないけども、どんな関係にあってもお互いを尊重し合う方とお付き合いしたいですね。その辺くらいはわがままに接する人を選んでもいいのかもしれない。

でも、人によって接し方を変えるのは、あまり賢い方法とは言えないから、どんな経緯であれ折角出会った方やこれから出会う方達には、精一杯誠意を尽くして接しようと思います。その方が仕事や日々の生活がより楽しいですもんね。


 話が随分飛んじゃいました。なかなか行けない(行かない?)散髪ですが、髪の毛があるうちにもう少し楽しんでみてもいいかもしれない。無くなってからでは、髪型も選べなくなっちゃもんなぁ。随分コシもハリなくなって来たけど、そこは整髪剤の力を借りよう。

髪切るのなんて簡単だろって思い、息子にバリカン入れた瞬間、あっマズって思った。反省して床屋へ連れて行く道中の写真です。

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