エッセイ

待つことを楽しもう!|表裏一体のメリットデメリット

 漠然と待つことは簡単ではないですが、待つことによって結果が好転することもあると思います。

 「急いてはことを仕損じる」や「急がば回れ」と昔から言いますが、待つことによってメリットになる事、デメリットになる事をちょっと考えてみました。

 

待つことのメリット

冷静になれる

 何かに腹が立った時、ただ感情のまま怒って人に当たってしまう前に、ちょっと時間をおいて待つことにより落ち着いて冷静になることができるので、他者への伝え方が間違えにくくなります。

 何も考えずとっさに怒ることで事態が深刻になってしまうこともあるので、冷静になれれば自分を制御できるので自制心を保つことができます。

 すぐに怒る人は、相手にとって接しにくく感じられてしまうので、大切な関係を知らず知らずの内に壊しているのかもしれません。

 怒りとは二次感情と言われます。まず苦しい、つらい、寂しい、悲しい、悔しいなどの感情があった次に発生する感情ですので、その間に自分の余裕があるかどうかで怒りの度合いも変わってきます。

 待って冷静にかんがえることにより相手に怒った後の影響を考え把握でき、むやみやたらと感情をぶつけることが防げます。

 とは言え、怒りはエネルギーにもなりますので、とても大切な感情です。

 相手の目線でも考えて冷静に怒ることで大事な事や真剣である事を相手に伝えることもできます。

 怒ると伝えるは少しニュアンスが違いますが、怒らないことで貯め込んでしまうと自分自身へのストレスとなって苦しむかもしれません。

 難しいですが、言うべきことを適切な方法で伝える事が大切ですね。

なかなか自信をもって言えないセリフ。

印象がよくなる

 待つ事を習慣化することによって、自分の気が長くなり周りからの印象がよくなります。

 間違っていることに従う必要はありませんが、待つことによって考えを巡らし人に合わせられるので、余分な愚痴や不満をこぼすことが減ると思います。

 落ち着いてものごとを俯瞰して見ることができるので、目の前の些末なことにこだわらなくなり、大きな視点で判断することができると思います。

 その作業を繰り返していると最終的にうまくいくコツを掴みやすくなるため、細かなことにイライラしてストレスをため込むことが少なくなり、あわてず心に余裕がある人だという評価を得やすくなるのです。

 だれしも真剣に取り組んでいることに対して、過剰に事細かな指摘を受けたり、いちいちダメ出しされてしまうとやる気を削がれたり、不快にさせてしまいます。

 待てることによって、おおらかな人だと思われるた方が、慕われて人望も上がるかもしれませんね。

そうは言っても飲食店では待ちたくないですね。

物事が進みやすくなる

 会話をしていても相手に意見を全て出してもらうまで待った方が、意図を理解しやすく話がまとまりやすくなります。

 つい話し下手の人にはその都度口を挟みたくなってしまいますが、誰もが話し上手ではありませんし、適切な表現ができるとは限りません。

 まとまりのない話でも区切らずに全部聞くことができれば、その人が何を伝えたいかを推察することができる様になります。

 黙って相づちを打つなど、聞いている姿勢を見せて話を最後まで話していただくことができれば、聞いてもらった相手も次はこちらの話を聞こうと思えるはずですので、自分の意向も相手に伝わりやすくなり相互理解が深まります。

 いつも遮られ、言いたいことを伝えさせてもらえないとこの人には相談しないようにしようと思われるかもしれません。

 根気強く待つことで相手の成長を促したり、交渉や説得する場面でも相手の承諾や納得を引き出しやすくなることに繋がりやすいと思います。

 

静養することができる

 ケガや病気が長引くとつい無理をしがちです。早く復帰して活躍したい。仕事をちゃんとやらないといけないと思うのが人の常だと思います。

 なかなか現実が許さないと思いますが、無理をしてぶり返すよりも、じっくり治るまで待つことの方がトータルのパフォーマンスは高いかもしれません。

 人に交代してもらえることは変わってもらい、今すぐにしなくてもいいことは後回しにする。

 案外自分でないといけないことは少ないもので、任された側の能力も上がるかもしれませんし、関係性も深まると思います。

 もちろんその時の借りをお返しすることを忘れないことも大切ですけどね。

ケガしても行動を変えたくなくて、テーピングをガチガチにしてゴルフ行っていた頃がありました。当然ケガは長引きました。アホです。

ダイエットに有効?

 これは余談かもしれませんが、ダイエットにもメリットがあると思います。

 ダイエットの方法論をここでは記載しませんが、ただ体重が減るまでひたすら空腹を我慢するのではなく、食事を減らしてもう少し食べたい時に時間をおいて待っていれば、だんだん満腹中枢が働いて来て満足感を得ることができます。

 やみくもに食事を抜くような食事制限をしないで、バランスよく少なめに食事を取り、その時に残った食べたい欲求が収まるまで待つことができれば、満足感に変わりますので、欲求に勝てるかもしれません。

 食べたいものを好きなように食べたいですが、ドカ食いしては元も子もありません。適切な量で満足できるように待ってみることも大切ですね。

何とか順調なダイエット。オリジナルな方法だからリバウンドが怖い...

待つことのデメリット

根気や忍耐力が必要

 やはり待つということは、落ち着かずに苦しいものです。メリットで書きましたが、いいことだらけの待つことも経験則でそれが分かるまでは、自分の中に根拠がないので不安になると思います。

 元々気が長い人ならば、そう苦にはならないかもしれませんが、元来せっかちだったり落ち着きがない人だとイライラして仕方ないかもしれません。その状態を維持することの方がよくない場合もありますので、待った方がいい場面かそうでないかは見極めが必要ですね。

ただ待つだけではイライラしてしまいます。

タイミングを逃すかもしれない

 投資であったり、何か早い者順の様なもの申し込む時にいちいち待っていては、好機を逃すこともあります。ただ待つのではなく、待つことの効果を理解せずに時間だけ経過させては意味がありません。何の為に待って時間をかけるのかを考えて行動できれば、冷静な判断にかける間隔も自分で判断できるようになれるはずです。

 意中の相手がいるときにタイミングを逃す話はいくらでも読むことができるように、相手の気持ちが変わる前に働きかけてみたり、回答を出さないとうまくいくものもいかない結果を迎えてしまうかもしれません。

 待っても無駄なことがあったり、待っても駄目なことがあったり、待っても虚しいことばかりと詩人の相田みつおさんも詩を編んでおられますが、それでもわたしはじっと待つと締め括っておられます。何とも深いですね。

タイミングの見極めが大切ですね。

判断が遅いと思われる。

 相手が急いでいる場合や時間が限られている時に返事をなかなかしてくれないと信頼を損なうかもしれません。的確な判断をするために時間を要することはありますが、必要以上に自分の中で時間をかけることは、相手にとっては頼りない印象になることもあり得ます。

 また、反応が鈍く時間ばかりかけているとおおざっぱな人だという印象を持たれるかもしれません。

刻一刻を争う時は待ってられない事もあります。

まとめ

 待つことのメリットとデメリットを比べると表裏一体の関係にあります。見方を変えると長所が短所になり得ることは多々あります。根気強く待って相手を理解しても、それに合わせた話ばかりをしていれば、本音を言わない八方美人な奴だという評価を受けるかもしれません。

 盲目的に待つことを美徳と思い込み、自分の器を超えて徹底してしまうと堪った不満が何かの拍子に爆発してしまうかもしれませんので、ストレスをため込まない程度にその都度発散することも必要です。まったく怒らない人よりも怒ってる人の方が魅力的に思える事もありますから。

 自分に合った待ち方を相手や状況に応じてうまく使わないと、意図したことと反対の結果を伴う危険が内在しています。上手に待つことは難しいですが、どうして待つのか、どのくらい待つのか、待つことによってどうなるのかを的確に判断することが大切ですね。

こういう「お待ちしています」は心地よいですね。

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