生ハムっておいしいですよね。
加工肉食品の中では、高タンパク低カロリーで、実は最もヘルシーな食べ物かもしれません。
とは言え、製造方法として腐敗を防ぎながら、熟成期間を長くするために、塩がたくさん使われていますので、食べ過ぎには注意が必要です。
生ハムの製法と代表的な種類
製法も大雑把に2種類あるようで、塩漬けしたあと発酵によって熟成させる方法と、燻製(冷燻)するものがあります。
他のハムと同じで、塩漬けまでの工程は共通していますが、日本ではその後の加熱や煮沸などの処理を行わないものを、生ハムと呼んでいるようです。
生ハムにも様々な銘柄があるのですが、よくレストランなどでお目にかかるのは次の3つだと思います。
プロシュート・ディ・パルマ(イタリア)
ハモン・イベリコ(スペイン)
ハモン・セラーノ(スペイン)
それぞれに特徴があり、どれもおいしいのですが、そのまま食べたり、他の料理に合わせたりと、用途に応じて使い方を分けるといいですね。
本来は、そう頻繁に毎日の食事として食べるものでもないですが、時折無性に食べたくなります。
でも、ちょっとお値段が張るのが難点ですね。
たまに生ハム食べ放題をやっているお店がありますが、一度の食事ではそんなにたくさん食べられませんから、ちょっと利用しにくいかもしれません。
でも、もし行ったら絶対大量に食べます。
無性に食べたいそんな時には、スーパーやコンビニのちょっとした生ハムのパックなんかがお手軽でです。
本場モノにはやっぱりかないませんが、お値段からしたら大満足だと思います。
贈って嬉しい生ハムの原木
僕自身、生ハムが大好きなので、毎日でも食べたいことからも、ある機会に大変お世話になった方への御礼として、仲間と一緒に生ハムの原木をまるごと1本お送りしたことがありました。
「生ハムの原木」とは、豚のモモ部分を丸ごと加工したもので、まるで切り出した樹木ように見えることから、そう呼ばれるようになったそうです。
見た目のインパクトもあるので、直接手渡ししたかったのですが、遠方なのでAMAZONさんから送ってもらいました。
仲間と一緒に買ったとは言っても、24ヶ月以上熟成した生ハムは高価でしたので、少し安い16ヶ月熟成されたものをお送りしました。値段もピンキリです。
保存する台もセットになっていて、毎日生ハムが食べられるなんてうらやましいねって、自分たちで送っといて、そんな風に思ってました。
早速電話がかかって来て、「ビックリしたよ、ありがとう」なんて御礼があり、僕たちも送ってよかったよかったと思い、満足したのでした。
もらって嬉しい生ハムの原木
その後、そんな出来事も忘れて暮らしていたのですが、ある時家に帰るとでかい段ボールがリビングに鎮座していました。
何だろうと思って開けてみると、僕たちが送った生ハムの原木と全く同じものが送られておりました。
送り主は、お送りした相手ではなくて一緒に送った仲間の方。
僕にもお世話になったので、送っちゃいました~、なんてことを言ってくれる。
正直嬉しい。
もらって嬉しい生ハムの原木!?
がしかし、僕の気持ちはそれとはウラハラに、お送りした相手の反応を思い出していました。
そういえば、ビックリしたよって声に何となく含まれた、とまどった感じ。困惑した感じ。そうか、もらうとこんな気持ちになるんだ。これどうしようって...
そりゃ、大好物だし嬉しいですよ。
でも置く場所はないわ、奥さんからは、におうから家に置くのはダメとか、もう散々で、しょうがないから泣く泣く家から持ち出して、職場の空き部屋に置きました。
実際には、全然におわないんですけどね。

ドーンとデカいんです。
そりゃ奥さんも嫌がりますよ。
おいしいんだけどなぁ。
今なら子供も大きくなったから、どんどん食べて減っていっただろうに。
さて、折角もらった生ハムの原木。
そんなたいそうなもの、どうしたらいいのか分からずに、しばらく放置することになりました。
食べるまでに時間がかかる
でも、ほっとけないので、食べようと思って説明書を読んでみると、そんな簡単なものではありませんでした。
家には置かせてもらえなかったけど、それでもちょっとウキウキしていた僕ですが、やることがたくさんある事に気が付いてなかったのです。
気温と馴染ませるための、放置期間が必要なのはまだよかったのですが、台に設置してからオリーブオイルを塗って、数日放置が必要なのは、食べてみようと思っている僕の欲求をかなり焦らしました。
一旦食べようと決意したら、すぐ食べたいじゃないですか。3日も待たせるなんて...
そうは言っても、ベストな状態で食べたいですから、待つしかないので待った後、長い専用ナイフを使い削り取っていきます。
慣れていないから表面の固い皮を削るのも一苦労。
やっと削いだ後はしばらく脂肪ばかりで、一向にお肉の赤い部分が見えて来ない。
それでも到達して削れた端っこを試しに口に含んでみたら...
めちゃくちゃ美味しい
なにこれおいしい!

最初の方は、脂肪ばっかりです。
この時この脂のうまさに気が付いていれば...
削ったばかりの生ハムってこんなにもおいしいんですね。
つい切り出したって書かずに、削ったって書いちゃった。
作業的にそんなイメージでした。
それからは削ってはつまみ、削ってはつまんでいたのですが、最高でしたね。
専用ナイフで薄く切り出すのも、慣れてみれば、うまくできるようになりました。
家で切り出しながら食べたい
でも、職場に置いてあるので、肴にして家でお酒でも飲もうと思うと、職場で切り出して家に持って帰らないといけないのが、ちょっとめんどくさかったです。
みながら削って食べたかった。
ホントはそれが生ハムの原木の醍醐味だと思うのです。
また、白い脂部分もけっこう場所によっては固まっているので、削り取りった脂を溶かして炒め物をしてみたら、これまたいいお味。
めちゃめちゃうまかったです。
いいラードなんでしょうね。
説明書には、最後に残った骨でダシをとると、極上のスープが取れるようなことが、書いてありましたが、食べても食べても減りません。
そして、塩漬け肉だからか全く腐らない。
でも、あんまり長いこと置いておくのもちょっと恐いから、早く食べちゃいたいけど、全然減らない。

いい断面です。
結局、食べるペースが追い付かずに、固くなってしまいました。
まだまだ大丈夫とは思うのですが、残念ながら残りは心配になって、処分してしまいました。
そりゃほとんど一人で食べているんだから、無理があります。
でも、食べ飽きていたんでしょうね。
今だったら、まだ食べられるから捨てるな!って当時の僕にいいたい。
生ハムを分厚く切って、ガンガン食べておなかいっぱいになるなんて、もう今後ないだろうと思う。
朝職場に着くと切り出して食べておりました。
朝から生ハムたくさん食べて、当時の血圧は高かったに違いない。
やっぱりもらって嬉しい生ハムの原木

いただいた時期が寒い頃でよかった。
やっぱり何でも適量のホドホドがいいですね。
これからは、たまに成城石井で、ちょっといいやつを食べて満足しておこう。
でも、実は、原木がコスパからしたら抜群かもしれません。
自分をしっかり律して、自己管理の元、節制して食べる事ができる方や、大家族にはオススメです。
かなり対象が限定的ですが...
でも、みんなでわいわい自分の思い思いで、切り取って飲み食いした時は、楽しかったなぁ。
かけがえのない思い出になったかもしれません。
自分で作業をして成果を得るのは、何でもおもしろくて楽しいですよね。
ちょっとハードル高いですが、よかったら、是非お試し下さい。
やっぱり高いほど、美味しいのも事実です。
チーズに近い芳香が感じられます。
購入されたら、是非生ハムパーティーやってみて下さいね。
絶対に盛り上がります!
少し似てますが、サラミもオススメですよ~