「Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)」で自己出版してみたら、あまりに簡単で拍子抜けしました。
最初はエッセイやコラムの様なものを書こうと思ってみたのですが、何故か実用書の出版となってしまい、かなり自分の意図から離れてしまいました。
売上とかを気にする気は、全くなかったのですが、出版したばかりなのに、どなたかが早速購入してくれたようです。
仕組みも分からずに登録、出版まで一気にやってしまえたくらい、簡単だったのですが、上の段が有料で買ってくれた人。
下の段が読んでくれた人のグラフです。
ちょっと嬉しくて友人に伝えたので、詳細を聞いておりませんが、きっと見てくれた分の数字だと思います。
でも、お金出してまで買ってはいないと思うので、上の段の注文数は知らない方に買っていただけたのかなぁなんて思っています。
違うかも。
KDPでの出版方法
KDPのページを見れば、出版方法が詳しく書かれています。
それでも最初は分かりにくいので、経験者の記事をネットで拝見しながら、進めていきました。
アップする原稿のファイル形式としては、下記のものが使えます。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- Mobi および EPUB
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
- Adobe PDF (PDF)
正直、僕には、ワード以外扱える気がしません。
他の方の記事を見ていると、データ変換の「でんでんコンバーター」を使うとか、色々と記載がありました。
ファイルに関して様々な記述が参考になりましたが、公式の説明にワードでできるとあったので、きっとできるんだろうとワード形式を選択。
というか、めんどくさくてやってられないので、見栄えなんていいから、取りあえず出版までやってしまおうと、作業しました。
KDPの設定方法
税に関する項目とかもあって、ひとつひとつの設定が正直分かりにくいのですが、分からない訳ではないです。
その都度説明を読んで、選択していけば、原稿や表紙をアップするところまで辿り着くのは、そんなに難しくありませんでした。
ただ、儲けようなんて微塵も思っていないのに、いざ、収益のロイヤリティレートが、70%と35%を選べる選択画面になると、かなり迷いました。
結局「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」で読み放題にできる70%を選択。最低料金で販売することにしました。価格は、その時のドルのレートで変わるようです。
※その後、35%に変更しました。売れる自信のある方は、70%がいいかも。
購入されなくても、読み放題では、読まれた量のロイヤリティが発生します。
友人のおかげか、もうロイヤリティに数字が付いていました。売れるなんて思っていなかったので、想定外でしたからかなり嬉しかったです。
KDPのきっかけ
たまたまなのですが、昨年末頃にネットを見ていたら、何かの拍子にこの「Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)」Amazonのサービスを偶然見つけただけでした。
でも、自分に創作力がないことは自認しているので、ふーん、そんなのもあるのか。
便利な時代だなぁなんて思っていたのですが、費用も全くかからないみたいなので、何となくやってみたいなぁという衝動に駆られました。
とは言え、執筆活動なんてしたこともないし、当然小説はおろか、評論や詩、俳句とか思いつくものは、全て書けそうにありません。
でも、読まれなくてもいいから、何となく自分の考え方を自分の振り返り用に形として残したくなったのです。
出来事への感想みたいな随筆は何となくハードルが高いので、自由に心に思ったことを残すエッセイみたいなものなら、書けるかなと思いました。
文章の書けない人が原稿を書く方法
ただ原稿を書く作業を始めるなんて、そうそうできそうにありません。
だけど、そんなくだらない自己満足のつぶやきでも電子書籍になって、たまたまの交通事故でもなんでもいいから、買ってくれる人がいるかもしれません。
そうしたら、自分の考え方に共感してもらえる気になれて、勘違いでも嬉しくなるのかなと、ブログ内に書き溜めていこうと思ったのです。
で、自分への制約を課さないと、絶対に途中で止めてしまうのも分かっているので、毎日更新をしようと決意して、ブログを始めました。
書けるときに書こうでは、絶対に書かないに決まっているのです。なので、絶対に毎日書こうと決心しました。
最初の頃は、本当に思ったことを自由に書いており、こんな恥ずかしい心情の吐露なんて、知り合いには絶対に教えられないなって思いながら書いていました。
それがしばらくすると、当初の目的を忘れてブログの更新自体に必死になってしまい、きっかけになった「Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)」のことをすっかり忘れておりました。
書いている内容の変遷
今回の記事は、ブログのススメではなくて、KDPのことをオススメしようと書いているのですが、こつこつ原稿を書くといった意味で、ブログは最適ですね。
ブログにしたためた記事をまとめたら、KDPで出版できるのです。
ただ、当初のこころのつぶやきは、自分の中身がないせいか、すぐにネタが尽きてしまいました。
結局、心へネタを仕入れる期間を引き延ばすために、得意分野を書くことにブログが方向転換していきました。
エッセイから実用書へ
ブログの中で、需要があるのかないのかも関係なく、「起業の雑学」なんて名前を付けてシリーズ化しました。
結果、25回ほどに分けて書く事ができて、折角区切りが付きましたが、ブログのアクセス数増加の為に、この記事をもっと有効活用できないかなぁ、なんて完全に初心を忘れ、頭がブログ脳になっておりました。
で、考えていたら、そう言えば「KDP」をしたかったんじゃないか!
って今更ながら思いだし、出版に至りました。
勢いで出版
少し順番が前後しますが、審査を経てAmazonの購入画面で自分の本を見ると、かなり嬉しいですね。
というより、マジか!っていう感覚です。
いつも買い物をしているAmazonに自分の著書が並ぶなんて、少し信じられません。
本の文字量自体は、それぞればらつきがあり、1巻におよそ1万字を少し超える分量で分けました。
何文字にするかも自由に設定できます。
ワードで作りましたが、体裁もそんなに悪くないかと思います。
でも、ファイル形式のせいでなく、一般の本と比べると、初心者まるだしの読みにくさで、改善の余地が大いにあります。
ワードにブログの記事を手直してまとめ、接続がおかしくないように整えてからは、作業がかなり早かったです。
最初は2巻分だけ出版してみたのですが、原稿のアップまで2時間くらいでやれたと思います。
いったんやり出したら勢いで最後までやっちゃった方がいいですね。いろいろ気にしていると前に進みません。
ブログから出版する問題点
ちょっと、手間取ったのは、当然ブログは公開しているので、審査に引っかかることでした。
Amazonさんからのメールによると
「審査の結果、お客様は、以下の本の出版に関して必要な権利をお持ちでない可能性があるコンテンツが含まれていることがわかりました。
お客様の作品の一部またはすべてのコンテンツは、インターネット上で無料公開されています。
この本を出版するには、以下のいずれかの対応を 5 日以内に行ってください。」
とのことで、更に
本を再提出するには、次の操作を行います。
- 「本棚」にアクセスします。
- 更新する本の横にある「アクション」の省略記号 (…) ボタンをクリックします。
- 「電子書籍の詳細情報の編集」を選択します。 「詳細」ページが表示されます。
- 必要に応じて詳細情報を編集します
- 「保存して続行」をクリックします。 「コンテンツ」ページが表示されます。
- 「保存して続行」をクリックします。 「価格設定」ページが表示されます。
- このページの下部にある「出版」ボタンをクリックします。
なんか、たくさん書いてありますが、もう一回本を再提出するだけでいいようです。早速再提出すると、数時間後に再度メールが届きました。
Kindle ストアで販売が開始されました
お客様の本『創業時に防具となる知識の処方箋』が Kindle ストアで購入可能になり、KDP セレクトに登録されました。
本を再出版した場合は、48 時間以内に変更が反映されます。
で、Amazonにログインして、検索してみると販売されているのを確認できたのです。
気をよくした僕は、残りの巻も発行しようと同じ作業をしてみると今度は、
審査の結果、お客様は、以下の本の出版に関して必要な権利をお持ちでない可能性があるコンテンツが含まれていることがわかりました。
この本の一部またはすべてのコンテンツは、Web 上で無料公開されています。
本を Amazon で販売する前に、お客様が出版に関して必要な権利を保有されていることを確認していただく必要があります。
よく似ていますが、「お客様が出版に関して必要な権利」を証明しなくてはなりません。
で、メールの中にいろいろとヒントをいただいていましたので、ブログにお問い合わせフォームを設置して、メッセージを送り、自分のアドレスにメールが届いている様子をAmazonさんに送ったら、無事審査を通過致しました。
Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。
お客様から提供していただいた情報をもとに、以下の本は24時間以内に出版される予定です。
「創業時に防具となる知識の処方箋 : 第3巻 商法会社法の基礎」 たいし (AUTHOR)著 (ID: 35805154)
「創業時に防具となる知識の処方箋 : 第4巻 商取引と契約」 たいし (AUTHOR)著 (ID: 35805308)
「創業時に防具となる知識の処方箋 : 第6巻 事業者として知っておきたい消費者トラブル」 たいし (AUTHOR)著 (ID: 35805840)
お客様の本が出版された後に、当該の本に関する詳細な情報がEメールにて送信されます。
1巻2巻がうまくいったので、全6巻出したい気持ちでしたから、少しハラハラしました。
何故か5巻は、審査を素通りしました。不思議です。
表紙画像はどうしたらいい?
ブログを書いている方なら、アイキャッチ画像を作成していると思いますので、さほど苦労はないかと思いますが、僕は「Canva」を使いました。
素材の中には有料もありますが、基本無料で使えます。
感覚的に使えますし、使わないと損なくらい便利です。ソフトが販売されていたら、絶対買っています。
KDP様の画像設定もありますので、かなりお手軽に作ることができます。
この表紙も10分くらいで作成できました。
KDPのオススメ理由
オススメ理由を語るほど、出版していないド素人の僕ですが、勢いでやってみた感想としては、やっぱり出版してよかったなぁと思います。
よかった点をあげてみると。
- 出版費用が無料
- Amazonで販売できる
- KDPで出版することを目標にするとモチベーションになる
- 電子書籍とは言え、書籍化できるのはかなり嬉しい
- ものではないので、いつもまでも販売してもらえる
- 新しいことに取り組めて新鮮な気持ちになれる
売れないと、出さなきゃよかったなぁなんて思うかもしれませんが、何事もやってみないと分からないので、思ったことはどんどんやった方がいいですね。
最初に勢いで出してから、半年ほどしてもう一度出版してみました。
比べて見ると、目次の作り方や文章構成がちょっとだけよくなりました。
何でも経験ですね。
やってみるものです。
「Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)」は、日頃味わえない気持ちになれるので、本当にオススメです!
加筆修正は必要ですが、ブログで記事が貯まっている方は是非お試しください!