段々と紙に記載してある文章が当たり前の時代から、パソコンやスマートフォンへと主たる媒体が変わって来ました。
これまでアナログ上で必要とされてきた文章力とは、違う表現力が必要だと感じます。
それに応じた文章にしないと、読み手を無視したものになってしまいます。
一度に見る情報量が少ない条件でも、読みやすい、見やすい文章を書くことに主眼が置かれています。
別にみんながみんな、作家を目指すわけではないので、正統派の文章力を養う必要はなく、書いている文章も自分のものとして、自由に扱えばいいと思います。
それでも、想いがあってブログや記事を書いている人は、どんなツールを使っていても、文章の上達が早いのだろうなと、読んでいて感じます。
連絡手段として、文字情報を簡単に扱える様になって、久しくなりました。
学ぶ機会を持たないままSNSやチャットツールだけ使っていくと、表現力が養われないかもしれません。
WEB上でもアナログ媒体でも、読み手を意識した文章を書いていれば、文章力が上がっていくのだと思います。
使い方に気をつけたい表現10選
そんな通信上で使う言葉ではないのですが、日常生活でつい口にしてしまう、残念な表現をピックアップしてみました。
なんか
「なんか」を多用する方って結構いるかもしれません。
「なんかAさんが、急にお願いしてきたので、なんか、受けるしかなくなってしまい、なんか、やっている内に、なんか、こうなってしまいました。」
極端な例ですが、あわてるとこうなってしまう方を見かけます。
本人には「なんか」って言っているつもりはないのですが、「あの~」や「え~」と同じように「なんか」言ってしまうのでしょうね。
落ち着くことが大切です。
別に
一時期、有る女優さんが口にしたこともあり、この言葉がよく話題に上げられておりました。
どうしても返答として「別に」だけでは、誠意がないように感じてしまいます。
例えば「別に変わったことはありませんでした」のように、最後まで言い切ると、丁寧に感じます。
使い方さえ間違えなければ、失礼ではありません。途中で終わらせないようにしましょう。
~でいいです。
本来は、肯定する意味を持つ言葉なのですが、実はもっと欲しいものがあるのに、ちょっと控える様に聞こえます。
受け手によっては、妥協や我慢にも聞こえてしまい、何かを提供されているときに使ってしまうと、印象を悪くしてしまうかもしれません。
こだわりって入れているコーヒーなのに、「コーヒーでいいよって」言ってしまうと、入れている方は残念に思っているかもしれません。
コーヒーをください。と当たり前のことを言った方が、気持ちがいいですよね。
ヤバい
言葉の意味って、時代が変わると変遷していきますが、「ヤバい」も意味が随分と変わりました。
よくない事態になったときに使われていたのですが、現在は肯定的な意味で、すごいとか、いいねって意味で使われています。
日常的に使っていると、仕事やフォーマルな場でも、つい口から出てしまうかもしれません。
日頃使うとしても、意味合いだけはしっかりと踏まえて使いましょう。
お帰りになられました
日本語って難しいですよね。
丁寧に表現しようとして、つい二重敬語になってしまうことがあります。
「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」になってしまい、回りくどく感じます。
ただ、「ヤバい」の様に日本語の使われ方も変わって来ますので、一概に間違いとは言えないかもしれません。
例えば、「お召し上がりください」も「尊敬語+尊敬語」ですが、普通に使われていますよね。
丁寧にすればいいというものでもなく、すっきりとした表現の方が、好感を持たれます。
正しい敬語を押さえておきたいものものです。
させていただきます
よく考えると、相手から指示があった場合に使う言葉だと分かるのですが、主体を自分にして使われている場合が多い言葉です。
具合が悪いので、「欠席させていただきます」よりは、「欠席します」の方がストレートです。
丁寧な表現が不足していると感じるのならば、その前後で補ってはいかがでしょうか。
「大変申し訳ありませんが」といった意を込める言葉を足すと、表現が丁寧になります。
「後ほどFAXにて資料をお送りさせていただきます」といった表現もよく拝見しますが、やはりくどく感じますね。
元気そうだね
身体的な病気を患っていたり、家族にご不幸や環境の変化があった方に使うと、心地よい言葉として受け取ってもらえないこともあります。
関係性にもよりますが、親しい友人以外へ声をかけるときには、「お変わりありませんか」の方が、相手にとっては、ご自身がいい状態でも悪い状態でも答えやすくなります。
相手の立場に立ってものごとを考えるとコツがつかめます。
だって
「だって」に続く言葉は、否定したり、言い訳の内容になりがちです。
折角相手が言ってくれている言葉をさえぎり、否定や無視をする言葉に繋がります。
いったん、話を聞いて受け止めてみて、全部聞いてみないと分からないこともあります。
批判めいたことを言われても「確かにそういうところがあるかもしれません」と受け止めてみると、相手は聞いてもらえたんだと感じて、こちらの言葉を聞く準備ができます。
すぐに反発しないで聞いてみれば、こちら側の気持ちが落ち着く効果に繋がります。
イラっとしても、怒ってしまっては発展がありません。
冷静に聞けば「こんな考え方もあるのか!」と新しい発見があるのかもしれないので、お互いに自分の意見が伝わり易くなります。
そうですか
そうですかと言われると、上からものを言われた気持ちになります。
言葉自体は、相手の言葉を受け入れて、肯定しているのですが、そこには感情が含まれずに、もうそんなことは知っているよって前提が、相手に伝わるのです。
折角賛同するのなら、「そういうことなんですね」や「よく分かりました」の方が、ちゃんと言っていることに理解を示し、納得して同感だよって伝わります。
本人は気が付いていませんが、上から目線を素でやっている人が、使いやすい言葉です。
どうも
人に会ったときや挨拶をされたときに「どうも」と返すだけでは、コミュニケーション能力を疑われます。
何とも曖昧で日本人が好みそうな表現ですが、最後まで言葉を言い切らない表現は、相手に軽薄な印象を与えます。
この人は、ものごとを最後まで言わない人なんだと、暗に思われてしまうかもしれません。
こういった言葉尻一つでもしっかりしておくと、人柄までしっかりした人だなという印象を与えて、聞いている人にとって好印象になります。
まとめ
日本語って本当に難しいですね。自分ではそんなつもりではなかったのに、言葉一つで相手の印象が変わってしまいます。
いくら誠意を持っていても、好感を持っていても、言葉を間違えては、伝わるものも伝わりません。
今回は、そんな気をつけたい言葉を10個お伝え致しました。
知らないうちに、言葉一つで信用を失っているかもしれませんよ。