本を読むことの弊害とタイトルに書きましたが、比喩的な表現をしたかっただけで、本を読むことがいけないなんて、全く思っていません。
むしろ先人達から学ぶために、情報を入手するために、本を読まなければなりません。
読書には、メリットだらけです。
読書のメリット
- 悩みが解決する。
- 仕事の進め方が分かる。
- 読解力が身に付く。
- 教養が身に付く。
- ストレス解消になる。
- 解決策やヒントをもらえる。
- 語彙力が付く
ぱっと思いつくだけでも、これだけ出てきますので、じっくり考えれば、際限なくメリットが出てくると思います。
本は全ての事象を網羅している
日本の図書館で広く使われている図書分類法の日本十進分類法を見ると、
- 0 総記
- 1 哲学
- 2 歴史
- 3 社会科学
- 4 自然科学
- 5 技術
- 6 産業
- 7 芸術
- 8 言語
- 9 文学
と分類されていて、
例えば、3 社会科学を例に取ると
- 31 政治
- 32 法律
- 33 経済
- 34 財政
- 35 統計
- 36 社会
- 37 教育
- 38 風俗習慣、民俗学、民族学
- 39 国防、軍事
また、細かい分類がされています。
そして、更にその下の区分まであり、39の 国防、軍事を見ても、
391 戦争、戦略、戦術
392 国防史・事情、軍事史・事情
393 国防政策・行政・法令
394 軍事医学、兵食
395 軍事施設、軍需品
396 陸軍
397 海軍
398 空軍
399 古代兵法、軍学
と細かく分けられているので、世の中に出ている本は、全ての事象を網羅しているかの様に思えます。
本には答えが載っている
なので、本を読めば、全て答えが書いてあり、自分で悩み抜いて出した考え方なんて、既に先人達がとっくに辿り着いている、考え方の一つに過ぎない場合がほとんどです。
自分にとって、それがいくら美しく思えても、苦難の末産み落とされたものであろうとも、ほぼ100%過去の先輩方が通ってきた、道を歩んでいるに過ぎないと思います。
結論が同じでも質が違う
しかし、それでも、その考え方を人や本から教わり知るのと、自分自身で生み出したのでは、その過程が全く違います。
生み出すまでの経験が、自分だけの英知となり今後の自分に受け継がれて、活かされます。
本を読むことには、メリットとデメリットがあります。
本を読むこと自体は、大変メリットがあることです。
趣味としても、実益としても、いいことしかないように思えます。
しかし、本を読むことが目的となり満足し、何かに活かすことを忘れてしまうこともあります。
本の使い方は自由
それが、たとえ小説の様な物語や娯楽であっても、自分の中に留めておくだけでは、少々もったいなく思います。
本の使い方は、その人の自由です。
しかし、そこを終着点にするべきではありません。
どこかで自分の出番を作ってあげないと、自分で自分への信頼を積み重ねられないと思うのです。
本で得た知識を元に、次の自分を作っていくことが、大切です。
判断基準が大切
本には、良書もあれば悪書もあります。
しかし、世間での良書も自分の取り方次第では、悪書になりかねませんし、その逆も起こり得ます。
正しい判断力を持たずに、ただ漫然と本の書かれていることを鵜呑みにしてしまう。
このことが、本を読むこと最大の弊害だと思います。
実践してみよう
どんなに正しいことが書かれていても、本はヒントです。
どんなに万人向けの解決策でも、自分に取っての正解である保証はありません。
そこを補うには、経験を伴うことが、一番の方法です。
是非、本に書いてあることが、自分にとって活かせる内容であるならば、実践してみるべきです。
その繰り返しが、自分を形作ります。
まとめ
本を読むことの弊害を考えてみました。
本にはメリットもデメリットもあります。
これは、本に限ったことではありません。
何ごとも使う自分次第で、異なる結果を生み出します。
必要になるのは、正しい判断基準。
情報の仕入れ方。
情報の使い方。
それが、何かの解決方法でも、考え方でも、ストーリーでも、学術書でも、全て自分次第です。
正しい判断基準を身につけるには、行動という経験によって培われます。
本を読んで、それを活かす。
この繰り返しが、本を読むことの弊害を少なくします。
活かし方も、その人の自由です。
その行動が、今後の自分を導いてくれますので、どんどん試して行きたいですね。