食べ物

食のワンダーランド山猫軒|ここは注文の多い料理店!?

 知っている人は知っていて大ファンが多い「山猫軒」。噂は聞いていたのですが、なかなか行ったことのある方が周りにもいなかったので、思い切って予約してしばらく前に行ってきました。

 ホームページというよりマスターのブログなのかな。それを見て予約したのですが、こだわりにこだわり抜いておられる姿勢が溢れてこぼれ落ちそうな程、料理の説明が書かれています。文字だけ見ても伺う前からおいしそうです。

 名古屋の丸の内にあるのですが、ちょっとお店を発見するのに苦労するかも。

山猫軒 (ヤマネコケン)
愛知県名古屋市中区丸の内1-5-17 渋谷ビル 2F
電話予約
090-6574-1242

http://yamaneko2.blog46.fc2.com/

読みにくいですが、お料理のことや値段のことがかいてあります。

ビルの階段の横に看板が貼ってあります。暗いときは気にしていないと見落としてしまうかも。かなり読みにくいですが、読んでみました。

小さなレストラン
山猫軒 ご案内
ここにしかない本来の
イタリア フランス 日本のお料理や
日本でここならではのすっぽんの料理
ご予約は7000円から2万円
すききらいやご希望を伺ってご用意します。
当日予約の場合は3000円~1万円
でうけたわまわります。今日あるものでおつくりしますが、
・・・・ないと思います。
・・・・の方も 5分前でよいかと
・・・・・・・る?といった・・
・・・・・・・いただけると確実です
TEL 090-6574-1242
      山猫超えん 伊藤  まで
休日 予約の無い日が休みです

うーん、一部読み切れませんでした。

どう見ても入りにくい門構え。勇気を出して入ります。

階段を上がると表れる扉。宮沢賢治の小説「山猫軒」が連想されます。注文が多いのでしょうか。宮沢賢治は岩手県花巻市の出身で、僕も行ったことがありますが、宮沢賢治のことを町を挙げて全面に押し出しておりました。

宮沢賢治押しですね。
宮沢賢治記念館には、こんなレストランもあって、雰囲気があります。

 話がそれてしまいました。戻しまして、初めてお越しのお客様はスタンダードコースのお料理15,000円からお願いしますと丁寧なメールをいただいておりましたので、それを選択。

 お店に入るとカウンターのみの席で、きれいなカウンターに比べると壁側は、かなり雑然としております。でも、マスターのブログを見て予習済みでしたので、逆に落ち着けるくらいに感じます。

 お料理の前にマスターから山猫軒の説明がありました。お酒も飲み放題で、どれだけでも頼めます。値段は選べるお酒の種類で3000円、5000円、7000円と上がっていくようです。お料理メインで来ているので、3000円のお酒をお願いしました。

 ビールが大好きで、どこへ行ってもビールを頼む僕ですが、郷に入れば郷に従え。ここばかりはマスターのお勧めに従います。各地の色んなタイプの日本酒から始まりワインへと移行していきました。

まずはスープから。すっきりした味わい。でも深い。おいしいんです。ただ表現する僕の語彙力が足らない...

 料理の合間に本当に色んなお話を聞かせていただけます。このスープは宇治田農場にお願いして作ってもらっている鶏のガラを煮込んだシンプルなスープで、味わい深い。飼育方法まで指定して育ててもらっている鳥だそうで、こだわりを感じます。

ここでまぜご飯。もうご飯って思いましたが、これまたお酒が進む。素材の持ち味を活かしています。

 早くもご飯が出てきましたが、日本酒とまぜご飯ってこんなに合うとは思いませんでした。日本酒と一緒に食べる発想が僕にはありませんし、他のお店でもないのではないでしょうか。また、この米がうまいんだ。でも、和食やお寿司屋さんでも早めに出ることはあるか。僕の認識不足だけかも。

 食材の説明も写真を付けて見せてもらえます。この牛肉は「見蘭牛(けんらんぎゅう)」という牛の様で大変貴重なようです。ちょっと検索したら詳細が載っていました。

このいびつさが大切なのだそうです。

 いびつな形のこのグラス。かなり詳しくこのグラスの説明をしていただきました。ちょっとお酒もまわってきて、いい気分だったので正確には覚えていないのですが、真円を描いた時点で分子構造が壊れてお酒の味を損ねてしますそうなので、形がどこも均一に作られていないグラスです。飲む向きを変えるだけで味が変わるそうで、やってみましたら確かにそう感じてしまうのが不思議でした。話が難しすぎて理解し切れませんでしたので、本当にそうなのか僕が単純なだけかちょっと確証がありませんが、実際にそう感じました。

お刺身。

 このちょっとの量がうれしい。醤油に関しても何かお聞きしたはずですが、この辺から記憶が曖昧になってきてちゃんと覚えていないなぁ。

おいしいものをすこしずつ。

 食べたら同じものがお皿にもうないと思うと、一品一品しっかり味わってしまいます。

このわたとくちこ。

 贅沢ですねぇ。通風の天敵です。磯の風味がもの凄い!口の中を日本酒で洗い流さざるを得ません。こういったものはたくさん食べるものではないですね。高くてよかった。お手軽なお値段だったら日頃から買い求めてしまいます

穴子のにぎり。

 ここでお寿司。これだけは熱々を食べて下さいということで、口の中に放り込むとその瞬間全てがほどけてしまいました。うーん、うまい。口の中でこんなにすぐバラバラになる食べ物って他にないくらいです。

スッポンのおすまし。

 スッポンって名古屋コーチンみたいだなと思うのは僕だけでしょうか。味音痴ですね。獣臭さが全くありません。少ししかないのが悲しい。

ネギマ。でも別格なネギマ。

 アグー豚だそうです。へー、アグー豚ってよく食べるけど、おいしいよなぁなんて食べる前に思っていたら、種類が違うみたいで全然別物。写真見せてもらいましたが、ちょっと恐い豚さんでした。検索してみたのですが、この豚だった気がします。違うかも...

マスターのブログに詳しいことが書いてありました。

http://yamaneko2.blog46.fc2.com/blog-entry-1361.html

ホワイトアスパラガスのステーキ。エキスが表面ににじみ出ていますね。これがうまい。

 瓶詰めのフニャフニャじゃないホワイトアスパラガス。ついマヨネーズ掛けたくなりますが、しっかり味が染み渡ってました。フニャフニャの方も好きです。

ここでまた少しずつ。

 この生ハムは目の前でスライスしてもらえるので香りが素晴らしい。でも何故だろう、ここまで出てきた料理のおいしさからか、このお皿が箸休めに思えてしまいます。

そりゃワインも進むわけです。
初めて見た...

ラクレットチーズをこんな風に溶かすなんて...初めて見ました。驚いてパンにチーズがかかったを写真撮るの忘れていました。ドライヤー溶けてますね。

お塩が肉の素材の味を引き出しています。

 再び見蘭牛。この量でいいんです。じゃないと色んな種類のものをたくさん食べられませんから。毎回ちょっと足りないくらいが次に繋がるというもんです。ホントはもう少し食べたい。

大きさがベストサイズ。

 〆になって来ました。からすみのおにぎり。やることがいちいち憎いです。まぶしてあるのと中にはいってるやつ。お酒が飲めるご飯です。

豚汁。ただの豚汁ではない。

 ちょっとこの豚汁、アグー豚の豚汁だったか、いのししだったか、記憶が定かではありません。でも、脂身がとっても甘くておいしかったことは覚えています。言葉の記憶は残らなくても、味の記憶はしっかり残りますね。

 自家製のシフォンケーキと入れ立ての珈琲。珈琲の味について苦い方がいいか、酸味がある方がいいかと聞かれたので、あえて苦手な酸味の強い方をお願いしました。実際酸っぱかった。珈琲に酸っぱいって変ですが、そう感じるんです。シフォンケーキを食べながらすすると、その相性にビックリしました。酸味がかえって甘みを引き立たせるんでね。苦みと甘みは分かるのですが、勉強になります。

 振り返ると本当にたくさんのお料理を出していただきました。大満足です。あっという間の時間でした!って書きたいところですが、マスターの造形深いお話が時折挟まれるので、なんと4時間お店にいたことになります。いや~なかなか4時間も同じお店におれるものではないですよ。

 でも、注がれるお酒の量が絶妙で、酔っ払い過ぎずに適度な酔い方をさせていただけましたので、お料理をちゃんと味わうことができました。いつもの僕なら4時間も飲んでだら、後半覚えてませんから。

 間違いなく普通のお店ではない「山猫軒」。正直万人向けではなく、初見は面食らうかもしれません。でも、マスターの考え尽くされた料理や素材に対するこだわりに感服する部分が間違いなくあります。失礼ながら考え尽くされ過ぎて、常人の理論から飛躍している時があるのは否めませんが、それも含めて「山猫軒」なんだと思いました。

 お料理とお酒を楽しむ以外の要素で一種のエンターテイメントを見る気持ちで行ってみるのもいいのかなと思いますので、一度は行きたいお店としてお勧めですよ!

 話は変わって、みなさん「注文の多い料理店」のお話は覚えておいででしょうか?小学校の頃、教科書に載ってましたよね。岩手県花巻市の宮沢賢治記念館に行った時にストーリーが粘土細工で再現してあり、楽しかったので載せますね。花巻市から遠い方は、よかったら見てみて下さい。

なんか懐かしいですね。こんな注文の多い料理店を彷彿とさせる「山猫軒」。ワンダーランドがそこにあります。是非行ってみて下さい!

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