エッセイ

川掃除から人への伝え方|おまえには言われたくないと思われない為に

2020年4月13日

どこの地域にも規模の大小はあると思いますが、僕の住んでいる地域にも川を掃除する環境活動があります。

その川は、元々用水路で市の中心部を南北に流れていて、平安時代の国司が開削したと言われています。

 

こどもの頃からこの川沿いで開催されている、さくら祭りへ両親に連れていってもらい、今では自分のこどもも連れて行くようになりました。

防災事業により改修されてからは、その姿を大きく変えてしまいましたが、魚やザリガニを捕まえていたこともあって、大変想い入れが深い川です。

 

躊躇しないで中に入っていたきれいな川の流れも、生活雑排水で汚れ、ゴミも多く捨てられる状況が続きました。

整備された川にふさわしい環境にしようと、地域住民が立ち上がり、毎年その川を掃除する活動が、もう20年ほど開催されています。

 

しばらく前に僕も参加して実際に掃除をして参りまして、掃除をするまでもないと言っては、言い過ぎかもしれませんが、大変きれいな状態でした。

川がきれいになったきっかけは、この「クリーン作戦事業」だと思いますが、こうした活動をすることによって、日頃から関わり合いを持つ方達が気に掛けていただくことになり、このきれいな川が保たれているのかもしれません。

 

この日だけ掃除をしても、当然いつもきれいになるわけではありませんが、きっとこの活動で地域の方の環境への関心が高まったのだと思います。

当初は住民、企業、行政の11名で始まったこの事業ですが、この日は一般の方はもちろん、学生も目立ち、みんなの川をきれいにしようといった意識を伝播する努力が見て取れました。

こういったみんなの力を合わせた事業が、結果的に啓蒙活動となって、市民全体に広まって行くのだなと実感します。

 

そして、それはこども達にとっても同じことが言えると思います。

除をしなさい、挨拶をしなさいと色んなことをこども達に言いますが、親が率先して行動することでこども達に伝わることがきっと多いはずです。

逆にお父さんには言われたくないとこども達に言われないように、親としての背中を見せていかなくてはならないと思います。

 

アサーティブなコミュニケーションが大切なように、強い前向きな気持ちと、謙虚さを兼ね備えた心を大切にしなくてはなりません。

意欲や忍耐力、そして向上心などの自己制御的要素を上手にこども達へ伝えていけるように、率先して行動していきたいと思います。

 

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