知らなければ、わざわざ行くこともない郷土料理屋へしばらく前に連れってもらいました。
あの「食べログ」で全国1位だそうで予約もなかなか取れないみたいです。
場所も岐阜県瑞浪市の駅から遠い山の中にあって、評判を知らないとわざわざ行こうなんて絶対に思わない。
6人以上でバスを出してもらえます。
でも、駅から結構遠い!

その後、ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版で二つ星を獲得した「柳家」さんが名古屋にもあるんですが、やはり本家本元の方が遙かに雰囲気がよかったことを思い出して、ちょっと御紹介したくなりました。
名古屋の柳家さんも、もちろんおいしいですよ。

瑞浪市のお店は、70年も続く老舗のお店で、建物も築170年の古民家とのことです。
全部の部屋が個室で、大きな囲炉裏を囲んでお料理を目の前で焼いてもらえます。
郷土料理ということもあって、冬は鹿やイノシシなどのジビエ、春は山菜、夏は鮎やウナギの川魚、秋は松茸やきのこを中心にいただけます。
いろりに炭火でじっくりと、絶妙なタイミングで中まで火をとおしてもらいました。


ここはまさしく日本の食文化を体験できる贅沢な空間です。
いろりを囲んでいるのに掘りごたつなのが、またうれしい。
いろりを囲むこと自体が、なかなかできることではありません。


それだけでなく、前菜や箸休めも絶品を出してもらえます。


イノシシや鹿、鴨などを焼いていただけて、炭火がいいのか臭みを全く感じません。
それに遠赤外線だからか、とっても柔らかい。
溶けてなくなってしまいます。









シメには鍋も出してもらえます。
いろりに鍋って図が最高にいいですね。
日本の原風景と言うといい過ぎですが、そんなイメージを感じてしまいます。



最後には、滋味深い自然薯の麦とろ御飯。
ダシの深みがとろろの粘り強さで、口の中が山のめぐみで溢れます。


柳家さんは、お料理はもちろんおいしいのですが、一緒に飲むお酒も豊富です。
ワインをお勧めしていただきましたが、ワインのお値段がとってもリーズナブル。
安心していただけます。
お酒もお料理も素晴らしい柳家さん。
でも一番素晴らしかったのは、接していただける対応でした。
とても暖かくて家族総出で出迎えていただける。
お店の雰囲気が、安心してくつろげる気持ちにさせてくれます。
こころからリラックスできる極上の空間でした!!

なんと言っても、いろりを囲んで気の置けない仲間達と、おいしいお酒とお料理をいただける時間が最高でした。