エッセイ

困難を乗り越えるために必要なことは、日頃の地域の力の大切さ

2020年4月29日

ここ数ヶ月、様々な立場の責任者が、現状を打開しようと取り組んでおられます。

末端にいる僕としては自分にできることをして、早く元の生活に戻って欲しいと願うしかありません。

目の前のことしか見られない心情だけど、どうしても報道が偏るので、メディアでも取り上げられない物事は色々と進んでいるようで、地方分権改革も法律案が3月に閣議決定されていました。

詳しいことは僕も勉強していないのですが、地域住民が地方行政に参画し、協働することを目指す改革のことらしいです。

要は国が担っている事務や権限を地方に譲渡して、各地の事情にあった柔軟な政治を行える様になるものです。

かなりイメージで書いていますが、法整備の齟齬はあるんでしょうけど、国と各都道府県で非常事態宣言を出す判断基準がチグハグだと感じたので、中央集権では担保しきれない住民の安心安全を確保するための制度作りも難しいものだなと、そんなことを考えていたので気になりました。

投票権を持つ者として、自分の考え方を具現化してくれる方に託すことはもちろん、機会があれば自分の意見を声に出して伝えなければいけないとは思いますが、そんな場面があっても理路整然と話す才覚もないので、政治家や学者の動向を見守るしかないのが現状となっています。

でも、何か困ったことが起きたときは、日頃からの地域力が大事になるのだなぁと感じました。

地域にある様々な資源。地場産業や農林水産品からの特産品やその生産力、漁獲高自体。

その地域の観光資源。そういった地域ならではの特色が、地域住民に自分たちが住んでいるの街への関心を上げてくれます。

また、地域住民自身が地域の問題を自分事として捉えて、地域のコミュニティや団体が組織的な対応をして解決できる慣習が根付いていると困った時にも助け合えると思います。

そんな地域の環境をみんなが心地よく感じることができれば、その地域に関心が持てるので定住する方が増え、より地域力が増していくはずです。

近年うとまれがちな仕組みだけど、こういった心からの団結力があれば、困難にも立ち向かえるのだと思うのです。

地震や津波と行った災害ではないので、今回はじっとしていることが一番の解決策ですが、折角日本人に生まれたのだから、先人達から受け継いだ美徳をもって立ち振る舞いたいですね。

こんな固いこと書きながらも各街の地域力を数値化するスカウターみたいなものがあったらおもしろいだろうなぁと思ってしまいました。

それこそ地域住民の反感を買いそうで恐いですね。住みたい街ランキングの上位だけを発表するくらいがちょうどいいのかな。

でも、そう思うのは、多かれ少なかれ住んでいる地域に愛着を感じない人なんていないと思うからです。

折角住んでいるんだから、みんなでいい街にした方が楽しいですよね。

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