エッセイ

ビリヤードについて

2020年3月14日

 もう30年以上前だけどポール・ニューマンとトムクルーズ主演のハスラー2が上演された。僕はたぶんテレビで放映されたのを見たんだと思うけど、単純なもんでビリヤードに興味を持ちやりたくなってしまった。


 映画のストーリーはもう忘れてしまったけど、確か大会を勝ち上がっていった内容だった気がする。また、ちょっと見てみたい。ハスラー2の影響かビリヤードをできる店が市内にも何店かあって、高校生だったけど学校帰りや晩飯を食べてから友人誘ってよく行きました。向嶋君とよく行ったけど、行った時の時間内の勝利数では、結局勝ったことなかった気がする。ゴルフもそうだけど、どうやら運動や技術的な事の才能を落として生まれてしまったようだ。残念。努力はするんだけど報われない切なさだけ理解が深まる。


 僕の才能の話は置いといて、思い起こすとやっぱり当時はビリヤードブームだった。上海公司やスリットカートによく行き、大人だったらお酒も飲んでたんだろうと思う。大学生の時には、女の子とビリヤードに行った事も思い出しました。確か桑名の駅前だったかな。古いビルの2階でした。


 少年マガジンでブレイクショットってマンガも連載されていて、桜井君の家でよく読んだっけ。現実ではあり得ないような技が出てきて、そんなアホなと思いながらも楽しく読ませていただきました。シャンデリア落とす話まであった気がする。


 そんな映画やマンガに影響されて、よくやったビリヤードですが、マイキューが欲しくてしょうがなかった。結局買ってどうするんだって冷静さが何とか勝った為、買わずに済みました。単純に高価だったからもある。マンガに出てきたジャンプボールやマッセなんかは、クロスを傷つけるからたいていのお店では禁止だったけど、やっぱりやりたくてついつい試してみても難しくて上手くいった試しがない。だいたいボールの上を打つのが正解のジャンプボールなのにボールの下を打って飛ばしていたからそもそもが間違ってる。


 バブル期が終わると共にだんだんとお店がなくなって、今ではラウンドワンくらいしかビリヤードをできる場所が思いつかない。知らないだけでたぶんちゃんとあるんでしょうけど。

 そんな風にビリヤードをする事もないまま数十年経ちましたが、ある時久しぶりにビリヤードをする機会をいただきました。富山県の高岡市にプールバーがあって、そこに連れて行ってもらったんです。今調べてみたら昨年閉店してしまったようですが、楽しい時間を過ごすことができました。お酒飲みながらビリヤードをしたことも初めてで、地元にこんな店できないかなぁなんて思いましたが、流行廃りもあるから簡単ではないんですね。

麻雀でもなんでもお酒飲んでやると楽しいけど、勝てるかどうかは難しくなりますね。


 プールバーって響きも高校生の頃は、プールの横にあるバーでビリヤードができるんだって本当に思っていたから、かわいいもんだと思います。面白くてよくやってたビリヤード。結局上達はできませんでしたが、熱心に行ってたのは、女の子の前でかっこつけられるようになりたいって若い頃の願望も手伝ってたんだと思います。そんな姿を見せる事は、ついに実現しなかったなぁ。代わりに子供の前でかっこいいところでも見せたいけど、子供とビリヤード行くってのも想像が難しい。でも、いいかもしれませんね。ちょっと誘ってみようかなと思いました。

唯一できた引き玉をもっと上手になりたくて、となりの台までボールを飛ばしてしまったものいい思い出です。

 

 

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